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資料2-2 重篤副作用疾患別対応マニュアル 薬物性口内炎(案) (9 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000209243_00004.html
出典情報 重篤副作用総合対策検討会(第14回 9/15)《厚生労働省》
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B.医療関係者の皆様へ
1.早期発見と早期対応のポイント
(1)早期に認められる症状
医療関係者は、医薬品服用後の発熱(38℃以上)、口の中や口唇のびらん、眼
の充血、咽頭痛、皮膚の紅斑などの症状のいずれかが認められ、その症状が持続
したり急激な悪化を認めた場合には、すみやかに入院設備のある専門機関に紹介
1)

する 。
(2)副作用の好発時期
原因医薬品の服用後2週間以内に発症することが多いが、数日以内あるいは1
か月以降のこともある。
(3)患者側のリスク因子
・ 医薬品を服用し、皮疹や呼吸器症状・肝機能障害などを認めた既往のある患者
には注意して医薬品を使用する。
・ 肝・腎機能障害のある患者や口腔衛生状態不良の患者は、当該副作用を生じ
た場合、症状が遷延化・重症化しやすい。
(4)推定原因医薬品
推定原因医薬品は、抗菌薬、解熱消炎鎮痛薬、抗てんかん薬、痛風治療薬、サ
ルファ剤、消化性潰瘍薬、催眠鎮静薬・抗不安薬、精神神経用薬、緑内障治療薬、
筋弛緩薬、降圧薬、抗がん剤(別途マニュアル「抗がん剤による口内炎」参照)など
2)

3)

広範囲にわたり 、その他の医薬品によっても発生することが報告されている 。ま
た、代謝改善解毒・シスチン尿症治療薬で天疱瘡様の皮疹ならびに口腔粘膜炎が
生じた薬剤性口内炎の報告がある4)。
(5)医療関係者の対応のポイント
発熱(38℃以上)、粘膜症状(結膜充血、口唇びらん、咽頭痛)、多発する紅斑
(進行すると水疱・びらんを形成)を伴う皮疹が主要徴候である。粘膜の生検で確
定診断を早急に行い、併せて肝・腎機能検査を含む血液検査、呼吸機能検査等を
実施し全身管理を行う。口腔衛生状態を改善し管理する。また被疑薬の同定、単
純ヘルペスやマイコプラズマ抗体価の測定を行う。
以上の症状・検査により本症と診断した場合は、直ちに入院させた上で、歯科・
口腔外科、皮膚科、眼科、呼吸器科などとチーム医療を行う5)。
[早期発見に必要な検査]
・ 血液検査(CRP上昇、白血球増加、もしくは白血球減少を含む造血器障害、肝
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