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資料2-3 重篤副作用疾患別対応マニュアル 抗がん剤による口内炎(案) (13 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000209243_00004.html
出典情報 重篤副作用総合対策検討会(第14回 9/15)《厚生労働省》
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表1 口腔粘膜炎のリスク
5~15%
50%
50%
68%
98%
97%

標準的な化学療法
骨髄抑制の強い化学療法
頭頸部放射線療法
自家造血幹細胞移植
骨髄破壊的同種造血幹細胞移植
頭頸部化学放射線療法

日本がんサポーティブケア学会・粘膜炎部会:第1版日本語版 EOCC(The European Oral
Care in Cancer Group)口腔ケアガイダンスより抜粋

3.副作用の判定基準(判別方法)
現 在 最 も 汎 用 さ れ て い る も の は 、 NCI-CTCAE(National Cancer
Institute-Common Terminology Criteria for Adverse Events)v5.0(表2)
である 4)。
表2

NCI-CTCAEv5.0 の分類(口内炎/口腔粘膜炎)

Grade 0
Grade 1
Grade 2
Grade 3
Grade 4
Grade 5

臨床所見/機能

正 常
症状がない、又は軽度の症状;治療を要さない。
経口摂取に支障がない中等度の疼痛又は潰瘍;食事
の変更を要する。
高度の疼痛;経口摂取に支障がある。
生命を脅かす。;緊急処置を要する。
死 亡

4.判別が必要な主な疾患と鑑別方法
(1)義歯性口内炎などの外傷性潰瘍
義歯の適合性、歯の鋭縁や歯の不適合修復物が粘膜にあたってないかチェ
ックする。
(2)ウイルス性口内炎
抗がん剤に伴う免疫能低下などで出現しやすい水疱性病変で、水疱が破れ
るとびらんや潰瘍に移行し疼痛が生じる。判別方法は水疱内容や口腔咽頭の
ぬぐい液を対象として行うウイルスの分離培養同定法や直接抗原検出法と血
清学的診断法がある。血清学的診断法では、発症後早期と発症後 2~3 週を目
安としたペア血清を対象にウイルス抗体価の測定を行い、ウイルスの感染を
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