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資料3-3-②西浦先生提出資料 (1 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00395.html
出典情報 新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード (第104回 10/26)《厚生労働省》
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第104回(令和4年10月26日)
新型コロナウイルス感染症対策
資料3-3-②
アドバイザリーボード

第8波における予防接種シナリオ別の流行シミュレーション
西浦先生提出資料
京都大学大学院医学研究科環境衛生学分野
概要

【背景】
日本における2022年秋から冬にかけての流行(いわゆる第8波)は、これま
でに予防接種や自然感染で獲得した免疫を回避して感染する免疫逃避性を兼ね
備えたウイルスによって起こりつつある。オミクロン株による流行開始以降、
日本では流行と予防接種の進捗が時を同じくして進捗してきた。
【目的】
第8波における感染者数および時点入院者数に関して、予防接種の進捗の別
によるシナリオ分析を行うこと。高齢者や基礎疾患保持者の第5回接種や12歳
以上の第4回接種、4-11歳の第3回接種などがオミクロン株含有ワクチンを使
用して実施されると想定し、その接種率や接種スピードに応じた流行動態の違
いについて理解を深める。
【方法】
年齢構造を加味した多変量再生産過程モデルを用いた。年齢群間の伝播を記
述するために10歳階級別の次世代行列を構築し、2022年に既に発生した流行を
基に定量化を行った。入院リスクには第7波の年齢群別・予防接種歴別の推定
値を用いた。簡便性のため、医療提供体制の変化による入院リスクの変動は加
味せず、重症化リスクは時刻に依存して変化しないものとした。
数値計算は第8波の終了までを扱った。第8波は、現在の日本人口が有する免
疫について免疫逃避性を兼ね備えたウイルス(概ねBA.4/5と同等の伝播性)が
引き起こすものと仮定した。

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