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資料3-3-②西浦先生提出資料 (26 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00395.html
出典情報 新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード (第104回 10/26)《厚生労働省》
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【限界点・モデルの留意点(つづき】
モデルの不確実性について:
世代間行列の基礎となる接触調査は2019年に施行された研究によるもの、年齢別の
相対的な感受性変化は既存の研究実績のある2021年の大阪府のアルファ株蔓延状況
でのものを反映している。このため、相対的に子供の感受性や感染性を過小評価し
ている可能性がある。免疫ランドスケープは年齢ごとの相対的な免疫状況を反映す
る手段ではあるが、絶対値については、感染による免疫とワクチン接種による免疫
との重複を完全には反映できないため、常に過小評価の可能性はある。また、基本
はオミクロンBA4.5に対する2価ワクチンに対する発症予防効果と減衰速度を基に計
算されているため、新規のvariantに対してワクチン効果を過大評価している。その
点をパラメータqで調整しているが、現実のデータからはまだ情報が不十分でありq
の根拠に客観性はない。提示した、入院者の信頼区間は入院リスクの推定値の分散
からbootstrap法により生成してあるため、上述した不確実性は考慮されていない。
シナリオは全て累積のワクチン接種がロジスティック曲線に沿って進行することを
仮定している。同じワクチン接種量であっても、より前半にワクチン接種を進めた
場合は感染者の総数を削減できる可能性がある。

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