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19【参考資料2-7】百日せきワクチン ファクトシート (24 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_29181.html
出典情報 厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会(第41回 11/18)《厚生労働省》
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増加が見られた。このことから、全体的な患者報告数の増加および患者年齢分布の変化
にワクチン接種プログラムの変更が影響したと考えられている 110)。


英国(イングランドおよびウェールズ)
:英国では 2002 年に百日咳症例の

届け出基準を見直し、実験室診断による確定症例(laboratory-confirmed cases)のみを百
日咳患者数とするようにした。2011〜2012 年には、同国で前回 2008 年に発生した流行
を上回る百日咳の流行が発生した。流行初期は 15 歳以上の青年・成人層が中心であっ
たが、その後 2012 年には 3 か月未満の乳児の患者数増加にまで拡大した。患者発生率
も特に 3 か月未満の乳児で高く、2008 年には 10 万人あたり 101 人であったのが、2012
年の流行時には 258 人と増加した 112)。2012 年 10 月に予防接種に関する合同委員会(Joint
Committee on Vaccination and Immunization, JCVI)は、妊婦への Tdap 接種を緊急決定し、
その後 2013 年は全年齢層で患者数がベースラインまで減少した 113)。
2.

予防接種の目的と導入により期待される効果、安全性等

(1) 接種の目的
日本で世界に先駆け開発された DTaP の乳幼児への接種効果 は確認されており、年
長児や成人への接種により青年・成人層の感染防御が期待できるとともに、近年海外で
は、妊婦に Tdap を接種することで乳児百日咳の予防効果が報告されている。
DTaP による高い予防効果が示される一方で、前述したように、ワクチン接種から 4
年を超えると急速にその効果が減じられることも報告されている。日本では、四種混合
ワクチン(DTaP-IPV)の定期接種対象年齢は生後 3〜90 か月未満であるが、近年、接
種開始が早くかつ接種率は極めて高い。そのため、0 歳で初回免疫 3 回、1〜2 歳で追加
接種を 1 回受ける小児が多くなっており(図11)
、3 歳以上で百日せき含有ワクチン
の接種を受ける機会がない。

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