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資料3-2 薬剤師による包括的かつ高度な専門的業務薬剤レビューについて(飯島裕也参考人提出資料) (10 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_23880.html |
出典情報 | 医薬・生活衛生局が実施する検討会 薬剤師の養成及び資質向上等に関する検討会 薬局薬剤師の業務及び薬局の機能に関するワーキンググループ(第1回 2/14)《厚生労働省》 |
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薬剤レビューの実例
○患者情報:86歳女性、独居、要介護1、認知機能正常、既往歴;本態性高血圧症、脂質異常症、気管支喘息、腎機能障害、慢性的な
便秘、変形性膝関節症、痔、乾燥性皮膚炎、牛乳アレルギー、処方薬:トリクロルメチアジド錠1mg、アジルバ錠20㎎、プラバスタチンNa
錠10㎎、シルニジピン錠20㎎、ミヤBM錠、SM配合散、ガスコン錠80㎎、酸化マグネシウム錠250㎎、クロチアゼパム錠5㎎、フルティ
フォームエアゾール、ネリザ軟膏、アンテベート軟膏、ヘパリン類似物質ローション、検査値、全血算値:正常、AST:24U/L、ALT:14U/L、
ɤ-GTP:U/L、クレアチニン:1.55㎎/dl、推算GFRcreat:25ml/min、UA:6.0㎎/dl、
Na:139mEq/dl、K:4.6mEq/dl、CL:102mEq/dl、Ca:9.6㎎/dl、Mg:2.8㎎/dl、血糖(空腹時):100㎎/dl
各ステップ
対応
1.ASK:情報収集
服薬コンプライアンス正常、他科受診なし、併用薬なし、、デバイス技術問
題なし、朝昼は自身で料理、夕食は配食、血圧履歴:最近110台前後で推
移、血糖履歴問題なし、下肢痛、下肢浮腫、便秘
2.ASSESS:問題の分析と特定
血清Mg濃度が2.6mg/dl以上であり高Mg血症と判断、原因としては慢性
腎不全が最も多い、Mg 含有の下剤を投与した際によくみられる、腎不全
で GFRFR が 30 ml/minになるまでは Mg バランスは保たれ る。腎不全
以外の原因としてリチウム中毒,家族性低 Ca 尿性高カルシウム血症
等がある、高齢者では,腎機能低下と腸管からの Mg 吸収が増大 する
ため高 Mg をきたしやすく注意が必要である
3.ADVISE:治療を記録し、患者・介護者
と医師に情報を伝達
高Mg血症に対する対策の提案、腎機能障害及び緩下剤の酸化Mgの継
続的な服用によるものと推察、酸化Mgの中止が妥当、モビコール配合内
用剤を代替薬剤として提案、モニタリング:腎機能、Mg値、排便サイクル、
血圧(高Mgの副作用による血圧低下も示唆される)
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○患者情報:86歳女性、独居、要介護1、認知機能正常、既往歴;本態性高血圧症、脂質異常症、気管支喘息、腎機能障害、慢性的な
便秘、変形性膝関節症、痔、乾燥性皮膚炎、牛乳アレルギー、処方薬:トリクロルメチアジド錠1mg、アジルバ錠20㎎、プラバスタチンNa
錠10㎎、シルニジピン錠20㎎、ミヤBM錠、SM配合散、ガスコン錠80㎎、酸化マグネシウム錠250㎎、クロチアゼパム錠5㎎、フルティ
フォームエアゾール、ネリザ軟膏、アンテベート軟膏、ヘパリン類似物質ローション、検査値、全血算値:正常、AST:24U/L、ALT:14U/L、
ɤ-GTP:U/L、クレアチニン:1.55㎎/dl、推算GFRcreat:25ml/min、UA:6.0㎎/dl、
Na:139mEq/dl、K:4.6mEq/dl、CL:102mEq/dl、Ca:9.6㎎/dl、Mg:2.8㎎/dl、血糖(空腹時):100㎎/dl
各ステップ
対応
1.ASK:情報収集
服薬コンプライアンス正常、他科受診なし、併用薬なし、、デバイス技術問
題なし、朝昼は自身で料理、夕食は配食、血圧履歴:最近110台前後で推
移、血糖履歴問題なし、下肢痛、下肢浮腫、便秘
2.ASSESS:問題の分析と特定
血清Mg濃度が2.6mg/dl以上であり高Mg血症と判断、原因としては慢性
腎不全が最も多い、Mg 含有の下剤を投与した際によくみられる、腎不全
で GFRFR が 30 ml/minになるまでは Mg バランスは保たれ る。腎不全
以外の原因としてリチウム中毒,家族性低 Ca 尿性高カルシウム血症
等がある、高齢者では,腎機能低下と腸管からの Mg 吸収が増大 する
ため高 Mg をきたしやすく注意が必要である
3.ADVISE:治療を記録し、患者・介護者
と医師に情報を伝達
高Mg血症に対する対策の提案、腎機能障害及び緩下剤の酸化Mgの継
続的な服用によるものと推察、酸化Mgの中止が妥当、モビコール配合内
用剤を代替薬剤として提案、モニタリング:腎機能、Mg値、排便サイクル、
血圧(高Mgの副作用による血圧低下も示唆される)
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