よむ、つかう、まなぶ。
資料3-12-② 森本先生提出資料 (4 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00395.html |
出典情報 | 新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード (第111回 12/21)《厚生労働省》 |
ページ画像
ダウンロードした画像を利用する際は「出典情報」を明記してください。
低解像度画像をダウンロード
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
2.
背景
2021 年 7 月 1 日から長崎大学熱帯医学研究所を中心とした研究チームは、全国の医療機関 (病院
および診療所)と協力し、これまでにインフルエンザワクチンや肺炎球菌ワクチンの研究で使用されてい
る検査陰性デザイン (test-negative design:TND)を用いた症例対照研究を使って (1, 2)、新型コロナワ
ク チ ン の 有 効 性 を 経 時 的 に 評 価 す る サ ー ベ イ ラ ン ス 研 究 (Vaccine Effectiveness Real-time
Surveillance for SARS-CoV-2 (VERSUS) study)を開始した (3)。これまでに、国内で導入されている新
型コロナワクチンに関して、2021 年 7 月~9 月の B.1.617.2 株 (デルタ株)流行期での発症予防における
有効性 (4-6)、2022 年 1 月~3 月のオミクロン株の亜系統の BA.1 流行期での発症予防における有効
性 (7-9)を報告し、デルタ株流行期と比較してオミクロン株流行期には新型コロナワクチンの発症予防
における有効性は低下していることを明らかにした。第 6 報では、2022 年 7 月 1 日~8 月 26 日のオミク
ロン株の亜系統の BA.5 流行期における 16 歳~64 歳における発症予防における有効性を評価した
(10)。
第 7 報では、全国的に新型コロナウイルスのオミクロン株の亜系統である BA.5 が流行した 2022 年 7
月 1 日~10 月 31 日に、新型コロナウイルス感染症を疑う症状があり、新型コロナウイルスの検査を受
けた患者情報を用い、国内における同期間での 16 歳以上における新型コロナワクチンの発症予防にお
ける有効性を、4 回接種の有効性を含めて評価したため報告する。
3.
方法
2021 年 7 月 1 日から開始しているサーベイランス研究 (VERSUS study) (3)のうち、2022 年 7 月 1 日
から 10 月 31 日までに全国 10 都府県 (福島県、東京都、神奈川県、千葉県、愛知県、京都府、奈良県、
高知県、福岡県、長崎県)、計 15 か所の病院または診療所を新型コロナウイルス感染症が疑われる症
状 1)で受診し、新型コロナウイルス検査を受けた 16 歳以上の患者を対象に、患者基本情報、症状、新
型コロナワクチン接種歴 (接種の有無、接種回数、接種日、接種したワクチンの種類)、新型コロナウイ
ルス検査結果のデータを収集した。新型コロナウイルスの検査は、現在国内で診断に使用されている
核酸増幅法検査 (PCR や LAMP など)および抗原定量検査を対象とした。新型コロナウイルス検査陽性
者を症例群、陰性者を対照群とした (図 1)。発症から 15 日以降に検査を受けた患者および同一患者は
定義 2)に基づいて除外した。65 歳以上は新型コロナワクチン優先接種対象であり、接種時期やワクチン
接種後の経過期間などに交絡がある可能性を考慮して、16 歳~64 歳、65 歳以上に分けての解析を行
った。
図 1. 研究デザイン(検査陰性デザインを用いた症例対照研究)
2
背景
2021 年 7 月 1 日から長崎大学熱帯医学研究所を中心とした研究チームは、全国の医療機関 (病院
および診療所)と協力し、これまでにインフルエンザワクチンや肺炎球菌ワクチンの研究で使用されてい
る検査陰性デザイン (test-negative design:TND)を用いた症例対照研究を使って (1, 2)、新型コロナワ
ク チ ン の 有 効 性 を 経 時 的 に 評 価 す る サ ー ベ イ ラ ン ス 研 究 (Vaccine Effectiveness Real-time
Surveillance for SARS-CoV-2 (VERSUS) study)を開始した (3)。これまでに、国内で導入されている新
型コロナワクチンに関して、2021 年 7 月~9 月の B.1.617.2 株 (デルタ株)流行期での発症予防における
有効性 (4-6)、2022 年 1 月~3 月のオミクロン株の亜系統の BA.1 流行期での発症予防における有効
性 (7-9)を報告し、デルタ株流行期と比較してオミクロン株流行期には新型コロナワクチンの発症予防
における有効性は低下していることを明らかにした。第 6 報では、2022 年 7 月 1 日~8 月 26 日のオミク
ロン株の亜系統の BA.5 流行期における 16 歳~64 歳における発症予防における有効性を評価した
(10)。
第 7 報では、全国的に新型コロナウイルスのオミクロン株の亜系統である BA.5 が流行した 2022 年 7
月 1 日~10 月 31 日に、新型コロナウイルス感染症を疑う症状があり、新型コロナウイルスの検査を受
けた患者情報を用い、国内における同期間での 16 歳以上における新型コロナワクチンの発症予防にお
ける有効性を、4 回接種の有効性を含めて評価したため報告する。
3.
方法
2021 年 7 月 1 日から開始しているサーベイランス研究 (VERSUS study) (3)のうち、2022 年 7 月 1 日
から 10 月 31 日までに全国 10 都府県 (福島県、東京都、神奈川県、千葉県、愛知県、京都府、奈良県、
高知県、福岡県、長崎県)、計 15 か所の病院または診療所を新型コロナウイルス感染症が疑われる症
状 1)で受診し、新型コロナウイルス検査を受けた 16 歳以上の患者を対象に、患者基本情報、症状、新
型コロナワクチン接種歴 (接種の有無、接種回数、接種日、接種したワクチンの種類)、新型コロナウイ
ルス検査結果のデータを収集した。新型コロナウイルスの検査は、現在国内で診断に使用されている
核酸増幅法検査 (PCR や LAMP など)および抗原定量検査を対象とした。新型コロナウイルス検査陽性
者を症例群、陰性者を対照群とした (図 1)。発症から 15 日以降に検査を受けた患者および同一患者は
定義 2)に基づいて除外した。65 歳以上は新型コロナワクチン優先接種対象であり、接種時期やワクチン
接種後の経過期間などに交絡がある可能性を考慮して、16 歳~64 歳、65 歳以上に分けての解析を行
った。
図 1. 研究デザイン(検査陰性デザインを用いた症例対照研究)
2