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2021年度(令和3年度)介護老人保健施設の経営状況について (4 ページ)

公開元URL https://www.wam.go.jp/hp/keiei-report-r4/
出典情報 2021年度(令和3年度)介護老人保健施設の経営状況について(2/1)《福祉医療機構》
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2022-009

(図表 4)2 か年度同一施設比較

2020 年度・2021 年度老健の経営状況②
④超強化型(n=284)

指標名

定員数
利用率

2020

⑥療養型(n=13)




(2021- 2020
2021 (2021- 2020
2021 (20212020)
2020)
2020)
103.5
0.7
84.9
84.7 △ 0.2
87.8
87.8
0.0

2021

入所



102.9

通所



54.6

54.6

0.1

26.9

26.6

△ 0.3

32.1

33.3

1.1

入所

%

91.0

89.1

△ 1.9

88.9

88.1

△ 0.8

92.3

91.9

△ 0.4

%

67.1

67.6

0.5

47.0

46.1

△ 0.9

56.9

54.4

△ 2.5



216.4

224.8

8.4

591.7

643.6

51.9

432.8

488.6

55.9

入所



3.24

3.24 △ 0.01

2.96

2.97

0.02

3.81

3.78 △ 0.03

通所



2.00

1.99 △ 0.00

1.81

1.70 △ 0.11

1.66

1.77

90.8

92.6

76.7

70.0

92.3

92.3

0.0

159 16,090 16,271

181

通所

在所日数(入所)
要介護度

単位

⑤その他型(n=30)

介護職員処遇改善加算(Ⅰ)算定率

%

利用者 1 人 1 日
当たり事業収益

入所



15,256 15,508

通所



10,787 10,796

1.8

△ 6.7

252 12,243 12,402
9

8,767

利用者 10 人当たり従事者数



6.69

6.87

0.18

5.65

5.64 △ 0.01

5.37

5.42

0.06

人件費率

%

62.7

63.5

0.8

59.4

59.2

△ 0.2

52.3

52.8

0.4

経費率

%

19.5

19.8

0.3

21.1

22.0

0.9

17.7

17.7

0.0

減価償却費率

%

4.1

4.0

△ 0.0

4.6

4.7

0.1

7.1

7.1

0.0

事業利益率

%

3.7

2.6

△ 1.0

2.4

1.9

△ 0.4

13.8

13.6

△ 0.3

1,166 12,608 11,633 △ 975

4.3

3.2

△ 1.1

3.2

2.3

△ 0.9

13.7

13.3

△ 0.5

従事者 1 人当たり事業収益

千円

7,495

7,417

△ 79

7,575

7,654

78

9,447

9,510

63

従事者 1 人当たり人件費

千円

4,700

4,710

11

4,500

4,533

33

4,944

5,017

73

%

26.8

32.7

6.0

23.3

36.7

13.3

0.0

0.0

0.0

経常利益率

赤字施設割合

%

9,933

0.11

いることを意味する。このことから、長引くコ

能が異なることから、それぞれ介護報酬の単位

ロナ禍により、主要な入所経路である病院の利

数に差異が設けられているが、そうした報酬体

用率の低下 6 等の影響を受けて、新規入所者の

系の違いにかかわらず、2021 年度の老健の経

確保が一層困難となり、現場では利用率の維持

営状況はおおむね悪化したと言えるであろう。

に相当苦労されていたことが推察される。

1.3

通所の利用率についても、超強化型を除き、

黒字施設・赤字施設別比較

赤字施設は利用率および入所単価が低く、定
員規模に応じた事業収益の確保が課題か

入所と同様に低下の傾向がみられた。こちらは、
コロナ禍における通所系サービス共通の事情と
なるが、施設側で発熱がある方の利用を制限し

次に、2021 年度決算を黒字・赤字別に分類

ていたほか、利用者側も利用控えをしていたこ

し、それぞれにどのような特徴がみられるのか

とが影響したものであろう。

を比較していきたい。

それらの利用率低下の影響を受けて、事業収

まず、注目すべき指標として挙げたいのは、

益は減少し、相対的に人件費率や経費率が上昇

やはり利用率だ。当然ではあるが、入所と通所

することにより、すべての施設類型で事業利益

のいずれも、赤字施設のほうが黒字施設よりも

率と経常利益率は低下した。

利用率が低かった(図表 5)。また、入所単価も

施設類型によって在宅復帰・在宅療養支援機

同様に赤字施設のほうが低かった。そのほかの
6 厚生労働省「令和 3 年(2021)年医療施設(動態)調査・病院報告の概況」
(Ⅱ 病院報告)

https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/iryosd/21/dl/03byouin03.pdf
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