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資料3-9-② 森本先生提出資料 (6 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00395.html
出典情報 新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(第116回 2/8)《厚生労働省》
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た。回帰モデルには、重症化の有無(重症・非重症)を被説明変数、新型コロナワクチン接種歴、年齢、
性別、基礎疾患の有無

2)

、診断時のカレンダー週、新型コロナウイルス感染症の治療薬使用の有無を

固定効果 (fixed effect)、入院医療機関を変量効果 (random effect)の説明変数として組み込んだ。新
型コロナワクチン接種歴については、入院予防研究と同様に扱った。16 歳以上の解析に加え、60 歳以
上に限定した解析も行った。
入院予防・重症化予防研究のいずれにおいても、正確な新型コロナワクチン接種日が不明であった
研究対象者については、接種日の推定法が接種後の経過日数、さらには接種完了の有無の判断にも
影響しうる。感度分析として、複数の方法で接種日を推定した解析を行った。
本研究は長崎大学熱帯医学研究所および研究参加医療機関における倫理審査委員会で審査を受
け、承認された後、実施した (長崎大学熱帯医学研究所倫理委員会における承認番号:210225257)。
(倫理審査委員会がない医療機関については、長崎大学熱帯医学研究所倫理委員会に諮り、同委員会
で一括審査により承認された。)

4.

結果

1)

入院予防の有効性に関する研究

全国 8 都県 10 か所の医療機関において、2022 年 7 月 1 日から 9 月 30 日に、急性呼吸器感染症を疑
う症状(発熱、咳、喀痰、胸膜痛、呼吸苦、頻呼吸、急性疾患による酸素投与)のうち 2 つ以上の症状が
あるか、新たに出現したの肺炎像を認め入院した 16 歳以上の患者 727 名が解析に含まれた。このうち、
新型コロナウイルス検査陽性者は 299 名 (41.1%)であった。解析対象者の基本情報を表1に示す。年齢
中央値 (四分位範囲)は 80 歳 (72~87 歳)、男性 452 名 (62.2%)、519 名 (71.4%)に基礎疾患があり、
124 名 (17.1%)に新型コロナウイルス感染症患者との接触歴があった。高齢者施設入所者が 169 名
(23.2%)含まれていた。CURB-65 スコアでは、0-1 点が 209 名 (28.7%)、2 点が 227 名 (31.2%)、3-5 点が
254 名 (34.9%)、不明が 37 名 (5.1%)であった。
表 1: 入院予防研究の解析対象者 (16 歳以上)の基本情報と検査方法

全体

検査陽性

検査陰性

(n=727)

(n=299)

(n=428)

年齢 n. (%)
16-29 歳

10 (1.4)

6 (2.0)

4 (0.9)

30-39 歳

9 (1.2)

8 (2.7)

1 (0.2)

40-49 歳

20 (2.8)

9 (3.0)

11 (2.6)

50-59 歳

34 (4.7)

22 (7.4)

12 (2.8)

60-69 歳

62 (8.5)

24 (8.0)

38 (8.9)

70-79 歳

204 (28.1)

86 (28.8)

118 (27.6)

80-89 歳

270 (37.1)

102 (34.1)

168 (39.3)

90 歳以上

118 (16.2)

42 (14.0)

76 (17.8)

性別 n.(%)
4