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資料4-1 日本歯科医師会提出資料 (4 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00395.html
出典情報 新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(第117回 2/22)《厚生労働省》
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■ 新たな感染症を踏まえた歯科診療の指針(抜粋)
3.歯科医療機関における感染予防策
(1)標準予防策とは
感染対策の基本となるのは、標準予防策(Standard Precautions;スタンダード・プリコーション)と感染
経路別予防策である。
標準予防策とは、「すべての患者のすべての湿性生体物質:血液、体液、分泌物、嘔吐物、排泄物、創
傷皮膚、粘膜等は、感染性があるものとして取り扱わなければならない」という考え方を基本としている。
(2)診療に関する留意点
標準予防策の遵守、患者ごとの環境消毒の配慮、それぞれの診療室環境に応じた感染予防の工夫により、
院内感染対策の向上を図ることが大切である。
特に今回の新型コロナウイルスの場合は、このウイルスの特徴をよく理解したうえで、以下の点に留意
して診療にあたられたい。
●エアロゾル感染の概念
「エアロゾル」の定義は国により異なる部分があるが、「気体中に浮遊する微小な液体または固体の粒子」を指す。
「(公社)日本医師会 新型コロナウイルス感染症外来診療ガイド」では「飛沫感染と接触感染が主な感染経路だがこれだ
けでは説明できないのが、マイクロ飛沫やエアロゾルと呼ばれるウイルスを含むごく小さな水滴からの感染である。換気の
できない部屋では3時間以上も空中に浮遊し、感染の原因となりうる。また、家具や医療機器の汚染の原因となり、エアコ
ンでこれが拡散されると普通の飛沫では届かない距離にいるヒトに感染する可能性がある。」と説明している。
●診療室内のエアロゾル対策:吸引装置の適正使用
・ 患者の口から放出される液滴とエアロゾルの分散を防ぐために、口腔内での歯科用バキュームの確実、的確な操作が求め
られる。
・また、口腔外バキューム(口腔外吸引装置)の活用も望ましい。
・ エアタービン、ハンドピース、超音波スケーラーなどの使用時に放出される水量について意識を向け、始業点検時、診療
時などこまめなチェックを行い、適正な水量調整により飛沫を最小限に押さえることも大切である。
・関連事項として、治療中における飛沫防止のためラバーダムの活用を推奨する。