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資料4-1 日本歯科医師会提出資料 (5 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00395.html
出典情報 新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(第117回 2/22)《厚生労働省》
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■ 新たな感染症を踏まえた歯科診療の指針(抜粋)
●手袋、ゴーグルおよびフェイスシールドについて
・手袋は患者ごとに交換する。
・治療前後(手袋の装着前後)には、手指衛生(手洗い、手指消毒)を徹底する。
・ 手袋のリーク率、つまり同一操作を行った後の穴あきや破損などは、ラテックス手袋では0〜4%、ニトリ
ル手袋が1〜3%であるのに対し、ビニール手袋では26〜61%とも報告されている。そこで、手袋を外したあと
には、必ず手指消毒を行う必要がある。
・ エアロゾルへの対策としてこれらの装着が必要となる。新型コロナウイルスは、口、鼻、目の粘膜から侵入
してくる。眼への曝露の可能性もあるため、眼鏡ではなく、ゴーグルまたはフェイスシールドを装着することが
必要である。
手袋などの個人防護具を外す際には、それらにより環境を汚染しないよう留意しながら外し、所定の場所に
廃棄する。

●歯科用ユニット、周囲、その他接触部位の消毒
・新型コロナウイルスは、エンベロープを有するためアルコールにより不活化する。
また、環境消毒には次亜塩素酸ナトリウム水溶液も用いることができる。有効性を高めるためにアルコールは
60%以上、次亜塩素酸ナトリウム水溶液は0.05%の濃度が推奨されている。
・ ドアノブなど患者が触れた部位および触れた可能性のある高頻度接触部位に対しては、抗ウイルス作用のある消
毒剤を含有させたクロスを用いての清拭が有効である。
次亜塩素酸ナトリウム水溶液は、ユニット内部や設備品に錆が生じて故障の原因になることもあるので、水拭き
をすることも大切である。また、食品用ラップやアルミホイルを利用して治療時の接触部位にラッピングを行うこ
とも有効とされている。
・ ユニット周りだけでなく、レセプトコンピューターなどの周辺機器も清拭するようにする。
・ トイレについても、使用ごとに(使用ごとが難しい場合は定期的に)ドアノブ、便座、流しハンドルなどを清拭
するようにする。
そして、環境消毒を行うスタッフは、手袋、マスク、ゴーグルを着用するようにする。
・なお、いわゆる「空間除菌」と称する消毒薬を噴霧する感染対策は推奨されない。
各種消毒薬については、医学的な根拠に基づく効果を確認することが重要である。
効果のない感染対策を信じることは、感染対策の逆効果となるため、絶対に避けるべきである。
また、次亜塩素酸ナトリウム水溶液の人がいる空間への噴霧については、目や皮膚に付着したりすると危険であ
り、噴霧した空間を浮遊する全てのウイルスの感染力を滅失させる保証もないことから、絶対に行わないこと。