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資料2-2 MID-NET・NDB の行政利活用の調査実施状況について (11 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_31510.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会医薬品等安全対策部会(令和4年度第4回 3/2)《厚生労働省》
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2.86)、中等度群 2.25(0.57-8.94)、高度群 22.89(5.87-89.21)であり、他の解析
と同様な傾向が認められた。
* MID-NET®の公表基準に基づき 10 未満の患者数が特定できないようマスクしている。
† MID-NET®の公表基準に基づき 10 未満の患者数が特定できないよう患者数、追跡期間は示し
ていない。




結果を踏まえた考察
対象としたビスホスホネート製剤全体での解析結果から、高度な腎機能障害患者
では、腎機能が正常な患者より低 Ca 血症発現リスクが高いと考えられた。また、
腎機能障害の程度が重いほど低 Ca 血症の調整ハザード比が高値を示したことか
ら、腎機能障害の重症化に伴い低 Ca 血症発現リスクが上昇する可能性が示唆され
た。



アレンドロン酸ナトリウム水和物、ミノドロン酸水和物及びリセドロン酸ナトリ
ウム水和物については成分ごとの解析でも同様の結果であり、イバンドロン酸ナ
トリウム水和物、エチドロン酸二ナトリウム及びゾレドロン酸水和物については、
患者数が少なかったため評価は困難であるが、同一の薬理学的機序を有すること
から、本調査で認められた低 Ca 血症発現リスクの特徴は、ビスホスホネート製剤
に共通している可能性が示唆された。



なお、本調査で認められた低 Ca 血症については、医薬品のみならず腎機能低下そ
のものによる影響も考えられること、他の潜在的な交絡因子(例:腎機能障害以外
の併存疾患の重症度や他の併用薬等)が結果に影響を与えている可能性が否定で
きないこと等の一定の限界があることに留意が必要である。

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