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資料2-2 MID-NET・NDB の行政利活用の調査実施状況について (7 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_31510.html |
出典情報 | 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会医薬品等安全対策部会(令和4年度第4回 3/2)《厚生労働省》 |
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った。一方、中等度の腎機能障害患者(30 < eGFR < 45)に対する処方におい
て、1 日最高投与量の目安量(750 mg)を超えた処方が改訂前後でいずれも 30%
程度認められたものの、750 mg を超えた処方の多くは中等度の腎機能障害患者
(45 < eGFR < 60)における目安量である 1,500 mg 以下の処方であった。中等
度の腎機能障害患者(30 < eGFR < 45)に対して、患者の状態も考慮しながら、
750 mg を超えるものの、主に中等度の腎機能障害患者(45 < eGFR < 60)に対
する目安量を超えない範囲で処方量が調節される場合があると考えられた。
以下の点から、注意事項等情報の改訂後にメトホルミンによる乳酸アシドーシ
スの発現は、著しく増加していないと考えられる。ただし、本調査は改訂後の
早期の段階における影響を確認する目的で実施した調査であり、改訂後のデー
タ期間が 9 カ月で患者数が少なく、患者の追跡期間も短かった(メトホルミン
が新規処方された患者(腎機能障害の程度を問わない)において、改訂前:約
7.6 カ月(中等度の腎機能障害患者(30 < eGFR < 60)では約 7.1 カ月)、改訂
後:約 3.1 カ月(中等度の腎機能障害患者(30 < eGFR < 60)では約 2.9 カ月))
点に留意する必要がある。
改訂後にメトホルミンが新規処方された中等度の腎機能障害患者(30 <
eGFR < 60)において、乳酸アシドーシス及び高乳酸血症の発現は認められ
なかったこと。
改訂後にメトホルミンが新規処方された患者(腎機能障害の程度を問わな
い)において、改訂前よりも乳酸アシドーシス及び高乳酸血症の発現リス
クは高い傾向が認められたものの、その発現数が限られており、性・年齢
調整済み発現率比の信頼区間の下限は 0.5 未満であったこと。
なお、本調査で認められた結果については、データベース上で特定された処方
量と実際の服用量とは一致していない可能性があること、他の潜在的な交絡因
子(例:脱水等の併存疾患、他の併用薬等)が結果に影響を与えている可能性
が否定できないこと等の一定の限界があることにも留意が必要である。
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て、1 日最高投与量の目安量(750 mg)を超えた処方が改訂前後でいずれも 30%
程度認められたものの、750 mg を超えた処方の多くは中等度の腎機能障害患者
(45 < eGFR < 60)における目安量である 1,500 mg 以下の処方であった。中等
度の腎機能障害患者(30 < eGFR < 45)に対して、患者の状態も考慮しながら、
750 mg を超えるものの、主に中等度の腎機能障害患者(45 < eGFR < 60)に対
する目安量を超えない範囲で処方量が調節される場合があると考えられた。
以下の点から、注意事項等情報の改訂後にメトホルミンによる乳酸アシドーシ
スの発現は、著しく増加していないと考えられる。ただし、本調査は改訂後の
早期の段階における影響を確認する目的で実施した調査であり、改訂後のデー
タ期間が 9 カ月で患者数が少なく、患者の追跡期間も短かった(メトホルミン
が新規処方された患者(腎機能障害の程度を問わない)において、改訂前:約
7.6 カ月(中等度の腎機能障害患者(30 < eGFR < 60)では約 7.1 カ月)、改訂
後:約 3.1 カ月(中等度の腎機能障害患者(30 < eGFR < 60)では約 2.9 カ月))
点に留意する必要がある。
改訂後にメトホルミンが新規処方された中等度の腎機能障害患者(30 <
eGFR < 60)において、乳酸アシドーシス及び高乳酸血症の発現は認められ
なかったこと。
改訂後にメトホルミンが新規処方された患者(腎機能障害の程度を問わな
い)において、改訂前よりも乳酸アシドーシス及び高乳酸血症の発現リス
クは高い傾向が認められたものの、その発現数が限られており、性・年齢
調整済み発現率比の信頼区間の下限は 0.5 未満であったこと。
なお、本調査で認められた結果については、データベース上で特定された処方
量と実際の服用量とは一致していない可能性があること、他の潜在的な交絡因
子(例:脱水等の併存疾患、他の併用薬等)が結果に影響を与えている可能性
が否定できないこと等の一定の限界があることにも留意が必要である。
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