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資料3 わが国における市販薬乱用の実態と課題 (20 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_31415.html
出典情報 医薬品の販売制度に関する検討会(第2回 3/8)《厚生労働省》
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ジフェンヒドラミン
Diphenhydramine

第一世代のH1ヒスタミン受容体拮抗薬
アレルギーの治療薬や睡眠補助薬として使われるほか、咳止めや風
邪薬に配合される一般的な市販薬
レクリエーション用量では、気分やエネルギーレベルを上昇させ、幻覚
作用、鎮静効果を感じるとともに、オピオイドの効果を増強する1。
大量服用では、さまざまな中枢症状および末梢症状が引き起こされる。
中枢症状としては、覚醒度の低下、幻覚、せん妄、痙攣の可能性があ
り、末梢症状としては、粘膜の乾燥、尿閉、散瞳、頻脈の可能性2
重篤例では、致死的な心室性不整脈を引き起こす可能性3

• 国内においても、若年者を中心に、ジフェンヒドラミンの大量服用による急
性中毒症例が報告4,5。
• 心配停止で救急搬送され、一時的に自己心拍が再開したものの、死亡し
た症例(17歳女性)も報告6。
1) Conca AJ, et al:J Pharm Pract. 2012;25(1):13-21.
2) 上條吉人:臨床中毒学. 相馬一亥, 編. 医学書院, 2009, p175-80.
3) Kuo CC, et al:Mol Pharmacol. 2000;57(1):135-43.
4) 徳本和哉, 他:日病薬師会誌, 2012;48(7):873-6.
5) 鈴木恵輔, 他:日臨救急医会誌. 2020;23(4):611-5. 20
6) 鈴木恵輔, 他:日救急医会関東誌. 2021;42(2);35-8.