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資料3 わが国における市販薬乱用の実態と課題 (21 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_31415.html
出典情報 医薬品の販売制度に関する検討会(第2回 3/8)《厚生労働省》
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日本の市販薬の特徴
含有成分が多く(総合感冒薬では7~8成分)、隠し成分との相互作用についても注意が必要
ジヒドロコデインリン酸塩、dl-メチルエフェドリン塩酸塩、クロルフェニ
ラミンマレイン酸塩、無水カフェイン

コデインの精神依存性が増強
条件付け場所嗜好性試験による実験によれば、ジヒドロコデイ
ンに抗ヒスタミン薬であるクロルフェニラミンが加わることで、著
しく精神依存性が増強されることが報告1
カフェインによる急性中毒の可能性
84錠入りの瓶3本分(252錠)には、カフェイン1,890mgが含有さ
れる。救命救急センターの報告によれば、市販薬による急性薬
物中毒患者のうち、致死量に達していた成分としては、カフェイ
ンが最も多かった2
アンブロキソール塩酸塩、L-カルボシステイン、ジヒドロコデインリン酸塩、
アセトアミノフェン、クロルフェニラミンマレイン酸塩、リボフラビン

アセトアミノフェンによる肝障害のリスクも懸念される

1. Suzuki T, et al. Drug interactions in the reinforcing effects of over-the-counter cough syrups.
Psychopharmacology (Berl). 102: 438-442, 1990.
21
2. 廣瀬正幸, 他:一般用医薬品による中毒患者の現状とその対策. 日本臨床救急医学会雑誌. 23: 702-706. 2020.