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資料1-1 オンライン診療その他の遠隔医療の推進に向けた基本方針 (10 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000210433_00044.html
出典情報 社会保障審議会医療部会(第99回 6/2)《厚生労働省》
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・ 患者の利用が進むかどうか不明な中でシステムの導入を検討しなければなら
ず、導入費や利用料等の医療機関負担に関する見通しが立たないため、医療
機関において導入に躊躇が生じる。
・ オンライン診療に用いるシステムの活用にあたっては、医療機関にとって一
定以上のシステム利用に関するリテラシーが求められる。
・ 患者、医療機関双方の通信環境について確実に整備することが難しいため、
オンライン診療等を円滑に実施出来ない場合がある。
・ 対面診療と比べて診察以外の事務作業が煩雑になる場合があり、特に、診察
料の回収において業務が滞る場合がある。
・ 安心・安全の観点から、患者情報の保護の観点やサイバーセキュリティー対
策の観点でどのシステムを選ぶべきか迷う場合がある。
(3)オンライン診療等に関する患者の理解促進について
オンライン診療等の実施に当たっては、その利点や留意事項(対面診察で得られ
る情報と比較して制限があり、対面診療を適切に組み合わせて行う必要があること
等)について、医師から患者に対して十分な情報を提供した上で、患者の合意を得
るべきである。
その際、患者の理解を得る上で以下のような課題があると考えられる。
・ 説明事項の十分性(オンライン診療指針で求められている、急病急変時の対
応方針や症状の増悪があった場合の対面診療の受診先等の説明ができている
か等)を容易に確認することができない。
・ オンライン診療等については、医療機関としては適切な対応であっても、患
者の理解が得られないことがある。また、患者が予約時間になっても情報通
信機器への接続を完了しない場合、診療を開始できないことがある。この場
合、当該患者に対する呼出しの連絡が必要になるほか、次の予約患者の診療
開始にも影響が出るおそれがある。
(4)デジタルデバイスに明るくない高齢者等の医療の確保について
デジタルデバイスに明るくない高齢者等は、自力ではオンライン診療等を受ける
ことが困難であり、IT 面のサポートが必要である。このような患者に関しては、
以下のような課題があると考えられる。
• 周辺環境に応じた通信機器の調整が困難であり、マイクに音をうまく伝える
ことができず、音声が聞き取れないことがある。
• D to P with N、D to P with その他の医療従事者、D to P with オンライン
診療支援者(医療従事者以外)といった類型のオンライン診療等の実現方法
を、医療従事者や支援者との連携方法や、適切なシステムの導入の観点も含
め、検討する必要がある。

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