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参考資料3_今後のがん研究のあり方について(報告書) (17 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_34414.html
出典情報 今後のがん研究のあり方に関する有識者会議(第13回 7/27)《厚生労働省》
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ⅱ 民間主導の研究開発が進みにくい希少がんに対する新規治療開発研究
ⅲ 日本をはじめとするアジアに特徴的ながん等に対する新規治療開発研究
ⅳ 遺伝性腫瘍等、個々のがん種に着目することによる原因究明、予防、早期
発見、治療、それらに関する情報提供の実現に関する研究
ⅴ 少数例での各種解析における科学的妥当性担保を目指す生物統計学的研究
ⅵ 希少がんに関するヒトがん動物モデルの研究開発とそれを用いたエビデン
スの妥当性評価に関する研究

(6)がんの予防法や早期発見手法に関する研究
がんの予防・早期発見については、簡便かつ幅広く実施できる手法を新たに
開発するとともに、未知の発がん要因の探索やこれまでの研究成果を用いて、
遺伝素因をはじめとする固定リスクや生活習慣、感染、環境要因をはじめとす
る変動リスク等、個別の要因に関する発がんリスクの層別化・個別化を的確に
行い、個人に最適化された手法を確立することで、個々の実践を可能にするこ
とが求められている。
そのためには、基礎研究や小規模の観察研究、介入研究で抽出され、実証さ
れたエビデンスに基づいた、予防介入による有効性を検証するための大規模疫
学研究の推進が必要である。また、今後は発がんの分子機構を直接阻害する方
向性が主流となることが予想されることを踏まえ、がんの発症前や臨床現場か
ら得られる生体試料を活用した研究の推進が必要である。
また、早期発見に関しては、より簡便で幅広に実施できる手法や層別化・個
別化の視点を組み入れた新たな手法について、エビデンスを蓄積するための観
察研究や介入研究、有効性を検証するための大規模疫学研究の推進が必要であ
る。
(具体的研究事項)
ⅰ 遺伝情報や感染の有無、疾病罹患、喫煙(受動喫煙を含む)、食生活、運動
等の生活習慣、職住環境等による個人の発がんリスクの同定と層別化・個
別化をめざした研究
ⅱ 個人の発がんリスクに応じたリスク低減手法の開発研究
ⅲ 検診への導入をめざした診断技術の開発研究
ⅳ がんの予防法や新たな検診手法の実用化をめざした大規模疫学研究

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