よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


11月は「乳幼児突然死症候群(SIDS)」の対策強化月間です。 (5 ページ)

公開元URL https://www.cfa.go.jp/press/ce2f4266-d85b-47e2-8cd0-387c59f9d791/
出典情報 11月は「乳幼児突然死症候群(SIDS)」の対策強化月間です(10/20)《こども家庭庁》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

別紙1

乳幼児突然死症候群(SIDS)診断ガイドライン(第2版)
厚生労働省SIDS研究班 2012年(平成24年)
10月

http://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/sids̲guideline.html




それまでの健康状態および既往歴からその死亡が予測できず、
しかも死亡状況調査および解剖検
査によってもその原因が同定されない、原則として1歳未満の児に突然の死をもたらした症候群。









主として睡眠中に発症し、
日本での発症頻度はおおよそ出生6,000〜7,000人に1人と推定され、生
後2ヵ月から6ヵ月に多く、稀には1歳以上で発症することがある。





乳幼児突然死症候群(SIDS)の診断は剖検および死亡状況調査に基づいて行う。やむをえず解
剖がなされない場合および死亡状況調査が実施されない場合は、診断が不可能である。従って、
死亡診断書(死体検案書)の死因分類は「12.不詳」とする。





原因不明の乳幼児の突然死と判断されたら、警察に届け出る。検視ののち法医解剖あるいは病理
解剖を行う。









乳幼児突然死症候群(SIDS)は除外診断ではなく一つの疾患単位であり、その診断のためには、乳
幼児突然死症候群(SIDS)以外に突然の死をもたらす疾患および窒息や虐待などの外因死との鑑
別が必要である。診断分類は日本SIDS・乳幼児突然死予防学会の分類を参照する(表)。

問診チェックリスト

乳幼児突然死症候群(SIDS)の診断に際しては「問診・チェックリスト」を死亡状況調査に活用する。

診断フローチャート図

解 剖 による診 断 分 類

乳幼児の心肺停止

(日本SIDS・乳幼児突然死予防学会)

http://plaza.umin.ac.jp/sids/
搬入

現場

病院内
発生

蘇生・死亡確認

死亡確認

蘇生・死亡確認

Ⅰ. 乳幼児突然死症候群 (SIDS)
Ⅰa. 典型的SIDS:解剖で異常を認めないか、

死 因 究 明

生命に危機を及ぼす肉眼的所見を認め
ない。軽微な所見を認めるものの死因
とは断定できない。

原因不明の

病死

乳幼児の突然死*

Ⅰb. 非典型的SIDS:無視はできないものの

死因とは断定できない病変を認める。

Ⅱ. 既知の疾患による病死
急死を説明しうる基礎疾患を証明できる。

異状死の疑いとして警察に届出・検視

Ⅲ. 外因死

(乳幼児突然死問診チェックリスト添付)

剖検において外因の根拠が示される。

Ⅳ. 分類不能の乳幼児突然死

病死**

異状死

Ⅳa. 剖検施行症例:死亡状況調査や剖検を

法医解剖

病理解剖

含む様々な検討でも、病死と外因死の
鑑別ができない。

死体検案書/死亡診断書

Ⅳb. 剖検非施行症例:剖検が実施されず臨床

経過や死亡状況調査からも死因を推定

SIDSまたは他の死因
**急死を説明しうる基礎疾患が存在する場合や明らかな外因死を除く
**解剖がなされない場合は診断が不可能であり、
死因は「12.不詳」とする

できない。