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参考資料3_かかりつけ医機能に関する事例集(令和4年度かかりつけ医機能の強化・活用にかかる調査・普及事業) (16 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_36156.html
出典情報 かかりつけ医機能が発揮される制度の施行に関する分科会(第1回 11/15)《厚生労働省》
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医療法人弘仁会

板倉病院

(機能強化型在宅療養支援病院となった経緯)
◼ 以前より周囲のクリニックの医師たちが外来診療の合間の時間に往診を行ったり、夜間の呼び出しの対応を行ったりしていた。そのような医師たちをまとめ、
連携型の機能強化型在宅療養支援病院となった。
◼ 診たい患者のみを診るのではなく、あらゆる在宅患者を診なければならない。利益を追求するよりも、使命感を持ってクリニック同士をつなぎ、地域を面で支
えることが、地域における役割であると考える。
(連携について)
◼ 船橋の南部地域において、在宅医療に関わるケアマネージャーたちが気軽に相談できる「南部在宅研究会」を立ち上げ、ケアマネージャー等が参加し勉強会
等を行っている。
(緊急時の応需対応について)

医療機関の ◼ 輪番以外の日でも検査(採血・CT)が可能なため、連携医療機関からはファーストコールを受けつけている。さらなる高度医療を要する患者は、普段から
連携している3次救急病院へ依頼する。
取組
(入退院の対応について)
◼ 体調が優れない在宅患者による受診希望に関しては、地域連携室に連絡が入るようになっており、受診や入院ベッドの確保等を行う。
◼ 緊急時は日中でも夜間でも、外来の看護師(責任者)へ連絡が入るようになっており、搬送手段を判断し、救急外来にて対応する。
(医師の負担軽減について)
◼ 在宅患者からの一日の緊急往診の依頼件数は多くない。働き方改革も考慮し、夜間当番の翌日は休みとして連続勤務とならないようにしている。
(人材育成について)
◼ 大学や医療センターの研修施設となっている。現在、大学からは土日当直に後期研修医が派遣されてきており、教育を行っている(宿日直許可済み)。
◼ 看護師に関しては、病院ローテーションの2年目後半に、関連する訪問看護ステーションで研修することとなっている。


横展開する ◼ 船橋市には平成25年度より「ひまわりネットワーク」という、34件ほどの事業所・行政・保健所が参加している在宅協議会がある。人材教育や市内で各職種
が行う業務フローを明文化した「こころえ」を作成している。
ことが望まれ
る効果的な ◼ 「こころえ」によって、診療情報提供書に記載されている内容が統一化できている。
取組

◼ ICTが導入される前から医療機関間では、各機関・事業所が独自のフォーマットを利用して良好な連携が取れていた。そのため、船橋に「カナミック」というソフ
トが導入されても、独自のフォーマットとの二度手間となってしまうことから、普及していない。さらに、訪問看護の事業所が「カナミック」を使用していないため、

訪問看護師の情報が含まれていないことも、ソフトが普及しない要因となっている。
取組を通じ
ての課題 ◼ 「カナミック」は行政が管理しており、タイムリーな情報共有が行えない。
◼ ケアマネージャー等の事業所がコスト面の負担やICTへの抵抗感から、ICTの活用に消極的である。
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