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資料1-2 MID-NET・NDBの行政利活用の調査実施状況について (3 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_24331.html |
出典情報 | 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会医薬品等安全対策部会(令和3年度 第3回 3/11)《厚生労働省》 |
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表 1.肝機能検査値異常の重症度分類
グレード 1
グレード 2
グレード 3
1.6 以上 3.0 未満
3.0 以上 10 未満
10 以上
50 以上 100 未満
100 以上 500 未満
500 以上
50 以上 100 未満
100 以上 500 未満
500 以上
402.5 以上 805 未満
805 以上 1,610 未満
1,610 以上
男性:96 以上
γGTP(U/L)
-
-
女性:48 以上
※「医薬品等の副作用の重篤度分類基準について」
(平成 4 年 6 月 29 日 薬安第 80 号 厚生省薬
務局安全課長通知)に記載の分類を使用し、施設ごとの正常値上限には JCCLS(日本臨床検査
標準協議会)が作成した共用基準範囲の上限値を用いた。
検査項目
T-BIL(mg/dL)
ALT(U/L)
AST(U/L)
AL-P(U/L)
調査結果
対象集団
主要解析では、データ期間における PAH 治療薬の新規処方患者 454 人2のうち初回処
の概略
方日の 90 日前から初回処方日までの期間にグレード 1 以上の肝機能検査値異常のある
患者、肝疾患の傷病名、抗がん剤の処方、放射線治療の実施、B 型又は C 型肝炎に関す
る抗ウイルス薬の処方がある患者等を除外した 36 人が解析対象集団であった。
副次解析での解析対象集団は、データ期間中に PAH 治療薬が処方された全患者 1,795
人であった。なお、副次解析においては、既往歴等による症例の除外は行っていない。
主要解析
PAH 治療薬の新規処方患者 36 人のうち、最も患者数が多かったボセンタン水和物(n=
約 30)では、対象としたいずれの検査項目(T-BIL、AST、ALT、AL-P 及び γGTP)にお
いても、総追跡期間は 16.6~21.8 人年の範囲で、肝機能検査値異常発現率は 0.32~0.66
人/人年の範囲であった。エポプロステノール、アンブリセンタン及びマシテンタンの新
規処方患者数はいずれも 10 人未満であり、発現率等に大きなばらつきが認められた。
なお、トレプロスチニル、イロプロスト及びセレキシパグについては、該当患者は認め
られなかった。
副次解析
PAH 治療薬が処方された全患者 1,795 人のうち、ボセンタン水和物の処方患者数は
1,173 人と最も多く、次いでマシテンタン 474 人、アンブリセンタン 416 人、エポプロ
ステノール 252 人、セレキシパグ 108 人、トレプロスチニル 59 人及びイロプロスト 26
人の順であった。肝機能検査値異常の発現割合は、いずれの成分あるいは検査項目にお
いても、グレード 1 以上からグレード 2 以上あるいはグレード 3 とグレードが上昇する
につれ発現割合は低下した。例えば、ボセンタン水和物では、各検査項目で異なるもの
の、
グレード 1 以上の発現割合は 14.8~48.5%、グレード 2 以上の発現割合は 5.1~16.4%、
グレード 3 の発現割合は 1.1~2.6%であり、Hy’s Law を参考にした定義での発現割合は
2.2%であった。また、その他の PAH 治療薬について、グレード 1 以上、グレード 2 以
上、グレード 3 及び Hy’s Law を参考にした定義での発現割合は、各検査項目で異なる
ものの、マシテンタンでは 15.2~32.3%、5.7~10.5%、2.1%未満*及び 2.3%、アンブリセ
ンタンでは 22.6~45.9%、7.9~17.5%、2.6%以下*及び 4.6%、エポプロステノールでは 35.3
~52.4%、16.7~27.0%、8.3%以下*及び 13.5%であり、セレキシパグ、トレプロスチニル
2
データ期間中の PAH 治療薬の処方のうち、各患者の最も早い時点の処方を新規処方とした。
2
3/13
グレード 1
グレード 2
グレード 3
1.6 以上 3.0 未満
3.0 以上 10 未満
10 以上
50 以上 100 未満
100 以上 500 未満
500 以上
50 以上 100 未満
100 以上 500 未満
500 以上
402.5 以上 805 未満
805 以上 1,610 未満
1,610 以上
男性:96 以上
γGTP(U/L)
-
-
女性:48 以上
※「医薬品等の副作用の重篤度分類基準について」
(平成 4 年 6 月 29 日 薬安第 80 号 厚生省薬
務局安全課長通知)に記載の分類を使用し、施設ごとの正常値上限には JCCLS(日本臨床検査
標準協議会)が作成した共用基準範囲の上限値を用いた。
検査項目
T-BIL(mg/dL)
ALT(U/L)
AST(U/L)
AL-P(U/L)
調査結果
対象集団
主要解析では、データ期間における PAH 治療薬の新規処方患者 454 人2のうち初回処
の概略
方日の 90 日前から初回処方日までの期間にグレード 1 以上の肝機能検査値異常のある
患者、肝疾患の傷病名、抗がん剤の処方、放射線治療の実施、B 型又は C 型肝炎に関す
る抗ウイルス薬の処方がある患者等を除外した 36 人が解析対象集団であった。
副次解析での解析対象集団は、データ期間中に PAH 治療薬が処方された全患者 1,795
人であった。なお、副次解析においては、既往歴等による症例の除外は行っていない。
主要解析
PAH 治療薬の新規処方患者 36 人のうち、最も患者数が多かったボセンタン水和物(n=
約 30)では、対象としたいずれの検査項目(T-BIL、AST、ALT、AL-P 及び γGTP)にお
いても、総追跡期間は 16.6~21.8 人年の範囲で、肝機能検査値異常発現率は 0.32~0.66
人/人年の範囲であった。エポプロステノール、アンブリセンタン及びマシテンタンの新
規処方患者数はいずれも 10 人未満であり、発現率等に大きなばらつきが認められた。
なお、トレプロスチニル、イロプロスト及びセレキシパグについては、該当患者は認め
られなかった。
副次解析
PAH 治療薬が処方された全患者 1,795 人のうち、ボセンタン水和物の処方患者数は
1,173 人と最も多く、次いでマシテンタン 474 人、アンブリセンタン 416 人、エポプロ
ステノール 252 人、セレキシパグ 108 人、トレプロスチニル 59 人及びイロプロスト 26
人の順であった。肝機能検査値異常の発現割合は、いずれの成分あるいは検査項目にお
いても、グレード 1 以上からグレード 2 以上あるいはグレード 3 とグレードが上昇する
につれ発現割合は低下した。例えば、ボセンタン水和物では、各検査項目で異なるもの
の、
グレード 1 以上の発現割合は 14.8~48.5%、グレード 2 以上の発現割合は 5.1~16.4%、
グレード 3 の発現割合は 1.1~2.6%であり、Hy’s Law を参考にした定義での発現割合は
2.2%であった。また、その他の PAH 治療薬について、グレード 1 以上、グレード 2 以
上、グレード 3 及び Hy’s Law を参考にした定義での発現割合は、各検査項目で異なる
ものの、マシテンタンでは 15.2~32.3%、5.7~10.5%、2.1%未満*及び 2.3%、アンブリセ
ンタンでは 22.6~45.9%、7.9~17.5%、2.6%以下*及び 4.6%、エポプロステノールでは 35.3
~52.4%、16.7~27.0%、8.3%以下*及び 13.5%であり、セレキシパグ、トレプロスチニル
2
データ期間中の PAH 治療薬の処方のうち、各患者の最も早い時点の処方を新規処方とした。
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