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2023年度病院経営定期調査 概要版-最終報告(集計結果)- (6 ページ)

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出典情報 2023年度病院経営定期調査 概要版-最終報告(集計結果)-(11/28)《日本病院会、全日本病院協会、日本医療法人協会》
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Ⅳ.集計結果とまとめ
新型コロナウイルス感染拡大は病院経営に大きな影響を及ぼし、感染拡大中の直近 2 期の比較で
はその評価が不十分であることから、本報告書では任意の調査項目ではあるが《参考》として、感染
拡大前の 2019 年 6 月から拡大後の 2023 年 6 月までの 5 年連続同月比較、2018 年度から 2022 年度
に至る 5 年連続年度比較を実施した。
なお、調査項目は 2022 年に引き続き「コロナ関連緊急包括支援事業

補助金」ならびに「コロナ

関連の補助金を除く経常利益」を加え、さらには電気料金をはじめとする水道光熱費等の高騰問題に
対応するため、2023 年 3 月に実施した医療機関経営状況調査と同様に医業損益の科目に水道光熱費
等を追加し、あわせて 2022 年、2023 年の各 4 月~6 月の医業損益について調査を行った。
2021 年度、2022 年度の医業損益比較をみると、2022 年度の医業利益は 100 床あたり平均で-19,966
万円となり、赤字額の拡大がみられた。医業利益の赤字病院割合は 2 年続けて 60%を超え、2022 年
度は 72.8%に上っていた。コロナ関連の補助金等により経常利益は黒字に転化していたが黒字額は
縮小し、補助金を除くと依然赤字基調が続いている。
また、2018 年度~2022 年度の 5 年連続年度比較について 111 病院の追跡調査をみると、医業利益
の赤字病院割合は 2018 年度の 64.0%から 2022 年度には 83.8%に拡大していた。
経常利益とコロナ関連補助金を除いた経常利益の黒字病院割合を比較すると、2020 年度 70.3%と
28.8%、2021 年度 83.8%と 42.3%、2022 年度 82.0%と 28.8%となり、3 年続けて両者の間に 40 ポイ
ント以上の乖離がみられた。
≪医業損益に関する調査結果≫
※(

)内は、コロナ関連の補助金を除いた経常利益額、経常利益の赤字病院の割合

*年度比較(2021 年度/2022 年度)稼働 100 床当たり


医業利益

-16,670 万円 から -19,966 万円に赤字が拡大した。



経常利益

20,150 万円(-4,242 万円※) から 12,836 万円(-7,342 万円※) に黒字が
縮小し、コロナ関連の補助金を除くと赤字であった。



医業利益

赤字病院の割合

65.8%から 72.8%に 7.0 ポイント増加した。



経常利益

赤字病院の割合

18.1%(51.4%※) から 23.3%(60.1%※) に 5.2 ポイン

ト増加した。
*前年同月比較(2022 年 6 月/23 年 6 月)稼働 100 床当たり


医業利益

-1,789 万円 から -2,201 万円 に赤字が拡大した。



経常利益

-1,240 万円(-1,328 万円※) から -1,793 万円(-1,825 万円※) に赤字
が拡大した。



医業利益

赤字病院の割合

64.0%から 70.2%に 6.2 ポイント増加した。



経常利益

赤字病院の割合

55.5%(57.5%※) から 64.4%(65.7%※) に 8.9 ポイン

ト増加した。
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