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具体的検討事項
➢医療従事者の人材確保や賃上げに向けた取組
１．ホスピタルフィーとしての評価
コロナ禍以降実施している従来の標準予防策より更に強化した感染防止対策、歯科
医療機器や材料価格の高騰及び水道光熱費の上昇、歯科医療従事者の人材不足、賃金
上昇等への対応により歯科診療所の経営は更に厳しい状況にある。安心・安全で良質
な歯科医療提供を継続するため、ホスピタルフィーである初診料・再診料を評価する
こと。
➢医療 DX の推進による医療情報の有効活用、遠隔医療の推進
２．歯科医療における ICT 利活用の推進
ICT を活用した歯科診療等に関する検討会における議論を踏まえ、歯科におけるオン
ライン診療の導入など医療 DX の推進を加速すること。また、医療従事者の業務の効率
化に資する ICT 活用の好事例を収集し、医療保険のなかで評価すること。
３．医療 DX に係る情報共有等、質の高い歯科医療提供体制への評価
オンライン資格確認導入の原則義務化など医療 DX 推進に係るこれまでの取組や、今
後の健康保険証廃止に伴う医療機関における対応にあたり、必要な機材やインフラ整
備に係る初期費用には一定の補助はあるものの、運用面での評価はされていない。患
者の診療情報等を活用した質の高い歯科医療提供推進のため、サイバーセキュリティ
対策を含めて実態に応じた評価の導入を検討すること。
➢生活に配慮した医療の推進など地域包括ケアシステムの深化・推進
４．医科歯科連携、医歯薬連携の推進
糖尿病患者における合併症の 1 つに歯周病が挙げられていることから、医科歯科連
携の更なる推進のみならず、歯科診療所と薬局の連携も含めて検討すること。
障害児（者）に対する歯科医療において、歯科を標榜する病院等と地域の歯科診療
所の連携も重要であり、歯科診療特別対応連携加算の要件について検討すること。ま
た、施設間の連携が進まない要因を検証し是正すること。
薬剤関連顎骨壊死等、医歯薬連携の下での薬剤情報の共有について、実態に応じた
評価を行うこと。
５．病院との連携推進
回復期医療及び慢性期医療を担う病院における口腔健康管理の推進は重要な視点で
あり、急性期同様に連携について評価を行うこと。
また、歯科標榜のない病院との地域歯科診療所の更なる連携推進は重要であることか
ら、連携の妨げになっている項目を是正し、より推進するよう見直すこと。
また、経口摂取リハビリ中の入院患者等への口腔機能管理等を検討すること。
６．QOL の向上を目指した歯科医療の提供
口腔の健康が QOL に影響することから、口腔の 2 大疾患であるう蝕や歯周病の重症化
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