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参考資料2 健康に配慮した飲酒に関するガイドラインについて (4 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_38193.html
出典情報 社会保障審議会 障害者部会(第140回 3/5)《厚生労働省》
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② 行動面のリスク
過度なアルコール摂取により運動機能や集中力の低下等が生じ、使用することで
危険を伴う機器(例えば、鋸等の工具類、草刈り機等の電動機、火気を伴う器具類
等)の利用や高所での作業による事故などの発生、飲酒後に適切ではない行動をと
ることによっての怪我や他人とのトラブル(例えば、路上や公共交通機関でのトラブ
ル、暴力行為等)、紛失物の発生(例えば、金銭等や機密書類、ノートパソコンやU
SBメモリ等の紛失)などが考えられます。


飲酒量(純アルコール量)と健康に配慮した飲酒の仕方等について
上記のようなアルコールのリスクを理解した上で、次に示す純アルコール量に着目し
ながら、自分に合った飲酒量を決めて、健康に配慮した飲酒を心がけることが大切です。

(1)飲酒量の把握の仕方
お酒に含まれる純アルコール量は、「純アルコール量(g)=摂取量(ml)×アルコ
ール濃度(度数/100)×0.8(アルコールの比重)」で表すことができ、食品のエネル
ギー(kcal)のようにその量を数値化できます。飲酒をする場合には、お酒に含まれ
る純アルコール量(g)を認識し、自身のアルコール摂取量を把握することで、例え
ば疾病発症等のリスクを避けるための具体的な目標設定を行うなど、自身の健康管理
にも活用することができます。単にお酒の量(ml)だけでなく、お酒に含まれる純ア
ルコール量(g)について着目することは重要です。
(お酒に含まれる純アルコール量の算出式)
摂取量(ml) × アルコール濃度(度数/100)× 0.8(アルコールの比重)
例: ビール 500ml(5%)の場合の純アルコール量
500(ml) × 0.05 × 0.8 = 20(g)
(2)飲酒量と健康リスク
世界保健機関(WHO)では、アルコールの有害な使用を低減するための世界戦略{25}を
示しており、また、循環器疾患やがん等の疾患の予防コントロールのため、アルコー
ル有害使用の削減に関する目標なども含めた行動計画{26}を発表しています。さらに、
飲酒量(純アルコール量)が少ないほど、飲酒によるリスクが少なくなるという報告
もあります{27,28,29}。
個々人が疾患などの発症リスクにも着目するなどして、健康に配慮することが重要
であると考えられます。例えば、高血圧や男性の食道がん、女性の出血性脳卒中など
の場合は、たとえ少量であっても飲酒自体が発症リスクを上げてしまうこと、大腸が
んの場合は、1 日当たり 20g程度(週 150g)以上の量の飲酒を続けると発症の可能性
が上がる等の結果を示した研究があります。これらの研究結果に基づく疾病毎の発症
リスクが上がる飲酒量(純アルコール量)については、表1に示したものが参考とな
ります。

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