よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


参考資料2 健康に配慮した飲酒に関するガイドラインについて (5 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_38193.html
出典情報 社会保障審議会 障害者部会(第140回 3/5)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

飲酒による疾患への影響については個人差があります。従って、これらよりも少な
い量の飲酒を心がければ、発症しないとまでは言えませんが、当該疾患にかかる可能
性を減らすことができると考えられます。
なお、飲酒の影響を受けやすい体質を考慮する必要がある場合などには、より少な
い飲酒量(純アルコール量)とすることが望まれます。飲酒は疾患によっても、臓器
によっても影響が異なり、個人差があります。かかりつけ医等がいる場合には、飲酒
についての相談をすることも有用です。飲酒量(純アルコール量)が多くなること
は、病気や怪我の可能性を高める{30,31}だけでなく、飲酒後の危険な行動につながる可
能性も高くなります。これらを避けるよう、飲酒量(純アルコール量)に注意してい
くことが重要です。
その他の参考として、国内では、第2期計画において、「生活習慣病のリスクを高め
る量(1日当たりの純アルコール摂取量が男性 40g以上、女性 20g以上)を飲酒して
いる者の割合を男性 13.0%、女性 6.4%まで減少させること」(※)を重点目標として示
しています。
また、令和6年度開始予定の健康日本 21(第三次)では、「生活習慣病(NCDs)
のリスクを高める量(1日当たりの純アルコール摂取量が男性 40g以上、女性 20g以
(※)
上)を飲酒している者の減少」
を目標とし、男女合わせた全体の目標値として 10%
を設定し、健康づくりの取組を推進することとしています。
※これらの量の飲酒をしている者の減少を目標としたものです。なお、これらの量は個々人

の許容量を示したものではありません。
(参考)海外で作成されたガイドラインでは、表2にある通り、1日 20gから 40g程度の飲
酒量(純アルコール量)など、各国毎に異なった量も示されています。

(3)健康に配慮した飲酒の仕方等について
飲酒をする場合においても、様々な危険を避けるために、例えば、以下のような配
慮等をすることが考えられます。これらにも留意することが重要です。
① 自らの飲酒状況等を把握する
自分の状態に応じた飲酒により、飲酒によって生じるリスクを減らすことが重要です。
医師等へ相談したり、AUDIT(問題のある飲酒をしている人を把握するために世界保健機関
(WHO)が作成したスクリーニングテスト。飲酒問題の早期発見等のため、10 項目の簡易な
質問でアルコール関連問題の重症度の測定を行うものです。
)等を参考に自らの飲酒の習慣
を把握することなどが考えられます。

② あらかじめ量を決めて飲酒をする{32}
自ら飲む量を定めることで、過度な飲酒を避けるなど飲酒行動の改善につながると言わ
れています。行事・イベントなどの場で飲酒する場合も、各自が何をどれくらい飲むかなど
を4の(2)も参考にそれぞれ自分で決めて飲むことが大切です。

③ 飲酒前又は飲酒中に食事をとる
血中のアルコール濃度を上がりにくくし、お酒に酔いにくくする効果があります。

④ 飲酒の合間に水(又は炭酸水)を飲むなど、アルコールをゆっくり分解・吸収でき
るようにする(水などを混ぜてアルコール度数を低くして飲酒をする、少しずつ飲
酒する、アルコールの入っていない飲み物を選ぶなど)
飲む量に占める純アルコールの量を減らす効果があります。

⑤ 一週間のうち、飲酒をしない日を設ける(毎日飲み続けるといった継続しての飲酒
を避ける)
4