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医療機器感染症定期報告感染症別文献一覧表 (8 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190382_00016.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 医療機器・再生医療等製品安全対策部会(令和5年度第2回 3/7)《厚生労働省》
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ID

31

感染症(PT)

出典

異型クロイツフェ ProMED-mail
ルト・ヤコブ病
20230321.8709071

概要
感染原因物質:牛海綿状脳症プリオン、異型株、H型
発症箇所:Cornwall, England
影響を受けた固体:種/疑わしい個体/感染数/死亡/と殺処分/商用対象に加工、処理
された固体数/ワクチン接種
ウシ/54/1/0/1/0/0
影響を受けた集団:隔離された非定型BSE H型が54頭のウシを飼育する乳牛農場の
17歳の在来種のウシで確認された。
疫学調査:発生源及び感染源はまだ特定されておらず不明。
疫学的コメント:隔離された固体で非定型H型BSE1例、乳牛農場で確認された。対象個
体は17歳の在来種であった。ウシは横たわった状態で発見され、これまでに臨床症状
や問題となるような既往歴はなかった。この動物は2023年2月27日に人道的に安楽死
された。当該症例は、定期的な全国的伝染性海綿状脳症の法定監視の一環で生後48
か月以上の歩行に問題があるウシに対する検査中に明らかになった。この動物は屠
殺のために提供されたものではなく、食物連鎖にも関与していなかった。死骸の全体は
カテゴリー1の物質として処分された。食品安全を脅かすおそれはなくヒトの健康へも影
響を及ぼすリスクはなかった。疫学的調査は現在も実施中である。当該非定型BSEが
確認された固体の子孫及びコホートは移動が制限されている。BSEのスクリーニング検
査が行われその後殺処分される予定である。当該固体に非定型BSEが検出されたこと
は英国全体のBSEに関するリスクを変えることはない。農場の具体的な場所について
は農場主の身元と健康を保全するために報告書内へは掲載されていない。
国内で適用される管理措置:トレーサビリティ管理、死骸、副産物、廃棄物の公的処
分。 動物製品の公的破壊。
適用対象:選択的殺害と処分。
診断テストの結果:品種/試験/試験日/結果
ウシ/抗原検出enzyme-linked immunosorbent assay/2023年3月9日/陽性
研究室の名前と種類:Eurofins、Animal and Plant Health Agency Weybridge, UK

IDWR. 25:9(2023)3-3

「感染症発生動向総覧」2023年3月8日集計分。4類感染症:E型肝炎10例。感染地域
(感染源):東京都4例(牛肉/牛レバー1例、レバー1例、不明2例)、千葉県2例(不明2
例)、山形県1例(羊肉)、国内(都道府県不明)2例(不明2例)、国内・国外不明1例(不
明)

ProMED-mail
20230602.8710372

Jersey島の保健当局は、いくつかのE型肝炎の感染について調査している。保健当局
によると、Jersey島がこのウイルスの感染者を記録するのは異例である。Jersey島の
環境衛生局によると、感染者は少ないという。Jersey島は、Channel諸島の中で最も大
きく、フランスに近い。感染者からの聞き取り調査で得られた食歴情報から、加熱不十
分な豚肉との関連性が指摘されている。患者はすべて成人で、発病者のほとんどは50
歳以上である。入院はしているが、死亡は記録されていない。患者の機密保持のた
め、正確な人数、年齢層、性別、発病時期などの詳細は明らかにされていない。E型肝
炎感染症は、E型肝炎ウイルス(HEV)によって引き起こされる肝臓の病気である。感染
を防ぐ為には、すべての肉(特に豚肉)を食べる前に十分に加熱し、加熱していない肉
や肉製品に触れた後は、手を洗うことが挙げられる。免疫力が低下している人や肝臓
病の人、高齢者、妊婦、子供は、生や加熱が不十分な豚肉の肉製品を食べないように
することが勧められる。ウイルスに感染している人は、症状が出始めてから2週間は、
他の人に食べ物を用意するのを避けるべきである。HEVの遺伝子型1及び2は、発展途
上国で主に汚染された水から病気の発生を引き起こすが、遺伝子型(GT)3~7は人獣
共通感染症である。GT3は主にブタから感染し、特筆すべきは、免疫抑制者において
慢性感染を引き起こし、輸血を介して感染する可能性があることである。

34 E型肝炎

Viruses. 15(2023)37

本文献は、ロシアのさまざまな地域におけるヒトのHEV血清陽性率、家畜ブタ及びウサ
ギの感染率、並びにHEVの遺伝的多様性及び個体群動態を調査したものである。一般
集団における抗HEV IgG抗体検出率は年齢とともに著しく上昇する。HEVの血清陽性
率は地域によって異なり、最も高い州は国内で最もブタの生息数が多い地域であっ
た。調査対象となった21の養豚場のうち19で、ウイルスの排出が検出された。ヒトと動
物の株はすべてHEV-3の遺伝子型に属しており、ブタではそのクレード2の配列が優勢
であった。人獣共通感染症及び環境汚染の可能性が示唆された。結論として、HEV-3
の循環は1つの国の中でも地理的・時間的に変動していることがわかった。この変動
は、農場のブタの間でのウイルスの循環に大きく関係していると考えられる。

35 E型肝炎

リスクグループにおけるHEVの監視は、その循環パターンを監視し、その変化をタイム
リーに検出するための重要な戦略である。この横断的研究の目的は、国内のさまざま
な地域のブタとヒトにおけるHEV感染の有病率を推定し、抗HEV IgGの有病率を高める
危険因子を特定し、HEV株を特徴付けることである。抗HEV抗体の存在は、2016年2月
から9月までにキューバの3つの地域でサンプリングされたブタだけでなく、一般集団、
農場及び食肉処理場の従業員からの血清サンプルをELISAを使用して評価した。豚製
Zoonoses Public
品(70/248、28.2%)は、一般集団(25/285、8.7%; OR: 4.18; p < .001)と比較して、血清
Health. 70(2023)58-68
陽性である可能性が4倍高かった。リスクグループ内では、リスク要因には、年齢、ブタ
に直接接触する専門的な活動に従事した年数、地理的地域、居住地と最も近いブタ関
連の職場との距離が含まれ、手袋の着用は保護効果があった。これらの調査結果は、
ブタ関連の職業を持つキューバ人の高HEV暴露は、特定の地域でのHEVの流行、感
染動物またはその製品との直接接触、環境汚染による可能性があることを示唆してい
る。

32 E型肝炎

33 E型肝炎

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