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出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00332.html |
出典情報 | 「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)病原体検査の指針(第5.1版)」について(3/17付 事務連絡)《厚生労働省》 |
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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)病原体検査の指針(第 5.1 版)
合は単一の検体と比較して感度が低下するリスクを考慮し一定の要件の下で実施さ
れる必要がある(https://www.mhlw.go.jp/content/000725922.pdf)
。
LAMP 法、TRC 法、TMA 法、NEAR 法等の等温核酸増幅法
LAMP 法や TMA 法等は、新型コロナウイルス( SARS-CoV-2)遺伝子の検出ま
での工程が短縮され一定温度で実施可能な遺伝子検出法である。リアルタイム RT-
PCR と比較して感度は落ちるものの実用範囲で、反応時間が 35~50 分程度と短い
という利点がある(表 1)
。
※変異株遺伝子検査について
SARS - CoV - 2 の変異株のうち、国立感染症研究所が「懸念される変異株」
( Variants of Concern: VOC)に分類した株で特に監視強化を要する変異株が特徴
的に有する変異を検出する遺伝子検査(変異株 PCR 検査)が自治体等で行われている。
SARS-CoV-2 にみられる多くの遺伝子変異の中で特徴的なスパイク蛋白質遺伝子
変異( N501Y、L452R など)をそれぞれ検出するための PCR 検査用試薬が企業等に
より開発・販売されており変異株 PCR 検査に使用されている。
また、新たな変異株の発生・変異株の発生動向を監視するため、地域に偏りがない
よう全国的に 5~10% 程度または 300~400/週程度の検体を対象に、自治体主体に
よる全ゲノム解析の実施が要請されている。
※ Ct 値について
Ct 値( Cycle Threshold:サイクル・スレッシュホールド値)は、PCR 検査におい
て陽性と判定するまでに必要とした、ウイルス中の核酸の増幅工程の回数(サイクル
数)を示す値である。個別の検体を検査した際、検体中のウイルス量が多い場合は Ct
値は小さくなり、ウイルス量が少ない場合は Ct 値は大きくなる。理論上は Ct 値が1違
うと RNA 量に約2倍の差があると考えられる。他方で、核酸配列の増幅工程を繰り返
し過ぎると、非特異反応が生じて正確な検査ができないことから、Ct 値の陽性判定基
表 1 各種検査法の実施時間
検査法
実施時間
リアルタイム RT-PCR
1~3 時間
等温核酸増幅法
1 時間
抗原定量
30~40 分
抗原定性
5~30 分
Ⅰ 検査種類と各種検査の意義
各種検査法ともプロトコルからの
計算による
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合は単一の検体と比較して感度が低下するリスクを考慮し一定の要件の下で実施さ
れる必要がある(https://www.mhlw.go.jp/content/000725922.pdf)
。
LAMP 法、TRC 法、TMA 法、NEAR 法等の等温核酸増幅法
LAMP 法や TMA 法等は、新型コロナウイルス( SARS-CoV-2)遺伝子の検出ま
での工程が短縮され一定温度で実施可能な遺伝子検出法である。リアルタイム RT-
PCR と比較して感度は落ちるものの実用範囲で、反応時間が 35~50 分程度と短い
という利点がある(表 1)
。
※変異株遺伝子検査について
SARS - CoV - 2 の変異株のうち、国立感染症研究所が「懸念される変異株」
( Variants of Concern: VOC)に分類した株で特に監視強化を要する変異株が特徴
的に有する変異を検出する遺伝子検査(変異株 PCR 検査)が自治体等で行われている。
SARS-CoV-2 にみられる多くの遺伝子変異の中で特徴的なスパイク蛋白質遺伝子
変異( N501Y、L452R など)をそれぞれ検出するための PCR 検査用試薬が企業等に
より開発・販売されており変異株 PCR 検査に使用されている。
また、新たな変異株の発生・変異株の発生動向を監視するため、地域に偏りがない
よう全国的に 5~10% 程度または 300~400/週程度の検体を対象に、自治体主体に
よる全ゲノム解析の実施が要請されている。
※ Ct 値について
Ct 値( Cycle Threshold:サイクル・スレッシュホールド値)は、PCR 検査におい
て陽性と判定するまでに必要とした、ウイルス中の核酸の増幅工程の回数(サイクル
数)を示す値である。個別の検体を検査した際、検体中のウイルス量が多い場合は Ct
値は小さくなり、ウイルス量が少ない場合は Ct 値は大きくなる。理論上は Ct 値が1違
うと RNA 量に約2倍の差があると考えられる。他方で、核酸配列の増幅工程を繰り返
し過ぎると、非特異反応が生じて正確な検査ができないことから、Ct 値の陽性判定基
表 1 各種検査法の実施時間
検査法
実施時間
リアルタイム RT-PCR
1~3 時間
等温核酸増幅法
1 時間
抗原定量
30~40 分
抗原定性
5~30 分
Ⅰ 検査種類と各種検査の意義
各種検査法ともプロトコルからの
計算による
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