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資料1-3-2 公益社団法人経済同友会 御提出資料(参考資料) (5 ページ)

公開元URL https://www8.cao.go.jp/kisei-kaikaku/kisei/meeting/wg/2310_04medical/240426_01/medical10_agenda.html
出典情報 規制改革推進会議 健康・医療・介護ワーキング・グループ(第10回 4/26)《内閣府》
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<研修を受けた介護職員の胃ろうへの薬の注入>
2012 年 4 月から法改正により、一定の研修を修了した介護職員であれば、喀痰吸
引や経管栄養を行うことができるようになったが、薬の注入は現在もできない状態
にある。在宅酸素療法と同様に、看護師が不在でも専門の研修を受けた介護職員で
あれば、胃ろうへの薬の注入ができるように見直しをすべきである。
⑤看護師から薬剤師へ
<薬剤師による在宅患者への点滴交換等>
在宅医療の現場では、医師や看護師が点滴交換等を実施することが一般的である。
しかし、医師や看護師の訪問に時間がかかる場合には、点滴交換を薬剤師にも認め、
早急な対応を可能とすることで、患者の苦痛や不安をより早く解消することができ
る。また、訪問看護師および薬剤師にとっても、業務負担を軽減することができる。
ただし、点滴交換等の対応について適切な理解を得るために、学会や関連団体によ
る一定レベルの技能研修の実施が必要だと考える。
<褥瘡への薬剤塗布について>
訪問看護師が行っている褥瘡5の処置においても、薬剤師の連携を可能とすること
で業務負担の軽減につながると考えられる。例えば、褥瘡に対する処置としては、
傷の状態に応じて軟膏を塗布、または貼付剤を貼付する必要がある。したがって、
薬剤師と看護師で連携し、事前に医師または看護師からの指示がある前提で、褥瘡
の状態によっては薬剤師でも薬剤塗布などの必要な処置を行うことも可能である。
ただし、褥瘡に対する適切な理解を得るために、学会や関連団体による一定レベル
の技能研修の実施が必要だと考える。

在宅医療の現場では、医療・介護提供者が一堂に会する機会は少なく、また別の
事業所に所属することも多いものの、多職種連携が進んでいる。しかしながら、指
示書による医師の指示が原則となっており、職種によって可能な行為が厳密に決ま
っているため、臨機応変に対応できない事態が発生しうる。したがって、関係者が
情報を IT を用いてリアルタイムに共有しながら、一定の教育を受けた専門職が柔軟
に患者に対応する仕組みをさらに推進することが必要である。この教育は関連学会
や関連団体が担うのが適切である。さらには、プライマリ・ケアの外来環境は比較
的スタッフの多い大規模な病院と異なるため、在宅医療におけるタスク・シフト/シ
ェアの概念の展開も望ましい。
2024 年の診療報酬改定では医療の DX 推進が評価された。この流れを加速し、医療
従事者及び患者のニーズに合わせた政府のさらなる推進策が期待される。特に情報
共有や指示・報告内容をデジタル化することはタスク・シフト/シェアの実現を容易
にするであろう。

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寝たきりなどによって、体重で圧迫されている場所の血流が悪くなったり滞ることで、皮膚の一部が赤い色味
をおびたり、ただれたり、傷ができてしまうこと。一般的に「床ずれ」ともいわれる。(出所:一般社団法人日
本褥瘡学会)

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