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資料1 「全世代型社会保障構築を目指す改革の道筋(改革工程)」の検討状況について(地域医療構想、かかりつけ医機能等) (40 ページ)

公開元URL https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/zensedai_hosyo/dai18/gijisidai.html
出典情報 全世代型社会保障構築会議(第18回 5/27)《内閣官房》
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令和6年5月24日

第5回かかりつけ医機能が発揮される制度の施行に関する分科会

資料1

地域で必要となるかかりつけ医機能の確保に向けた医師の教育や研修の充実(案)
○ 「全世代型社会保障構築会議報告書」(令和4年12月)において、「かかりつけ医機能が発揮される制度整備を進めるにあたっては、医療従事者、
特に医師の育成やキャリアパスの在り方について、大規模病院の果たす役割も含めて検討すべき」とされている。
○ これまでの分科会においても、医師の教育や研修に関して以下のような意見があった。
・ 自分の専門の人を診ながら、ほかの部分も総合的に診ているかかりつけの先生も多い。急な変革は無理なので、目標に向かって学びやすい教育環境をど
う効果的・効率的につくっていくかが重要。専門を持ちながらかかりつけ医としてやっている先生にとって何が学びたいか、どういう分野のどういう内容を学
べば、もっと幅が出せるか、ニーズに合わせた教材を作成していくことが効率的。
・ 総合診療専門医をどう活用して増やしていくかも重要であり、また、今まで違う科をやってきたけれども、プライマリ・ケア、在宅医療とか、地域医療に参画し
たい先生方に対するリカレント教育も大変重要。
・ かかりつけ医機能を担う医師向けの研修や認定制度は様々な民間団体で実施されており、こうした取組を支援するなど、既存の取組を活かす形で進める
べき。
・ 研修の内容は、幅広い診療領域の疾患・症候に対応するためもの、地域連携を進めるためのもの、24時間対応や在宅医療等の機能を果たす上で必要なも
の等を考えるべき。一方、個々の医師が学ぶべき内容は、地域特性や専門性等に応じて異なることから、一律のものとするのでなく、様々な内容の研修資
材等を整備した上で、個々の医師の判断で、選択して学べるようにすべき。
・ かかりつけ医機能を有する医療機関がOJTを通じて、かかりつけ医機能を実践する担い手を育成する役割を果たしてくれるのではないか。かかりつけ医機
能を有する医療機関が担い手を育成していることも、評価する仕組みがあってよい。

○ かかりつけ医機能の確保に向けた医師の教育や研修を充実して、患者の生活背景等も踏まえて幅広い診療領域の全人的な診療を行う医師の
増加を促していくことが重要。リカレント教育・研修を体系化して、行政による支援を行いつつ、地域の医療機関での実地研修も含めた研修体制
を構築するなど、地域で必要となるかかりつけ医機能の確保に向けた医師の教育や研修の充実を図ることについて、どのように考えるか。

【対応案】
<研修の内容等の明確化>
○ 各団体で実施する「かかりつけ医機能に関する研修」について、知識(座学)と経験(実地)の両面から望ましい内容等を整理し、かかりつけ医
機能報告の報告対象として該当する研修を示してはどうか。(本分科会で骨格を議論し、詳細は厚生労働科学研究で整理)
(学びやすい環境の整備)
・ どの地域でも、1人医師の診療所で多忙でも、医師がかかりつけ医機能に関する研修を選択して学びやすくなるよう、国において必要な支
援を検討し、かかりつけ医機能に関する研修の全国共通の基盤として医師が選択して学べる「E-learningシステム」の整備を進めてはどうか。
(実地研修の場の整備)
・ 地域でかかりつけ医機能を担う医師を増やしていくため、在宅医療や幅広い領域の診療等の経験を得るための実地研修の場の整備が重
要であり、かかりつけ医機能報告を通じて、実地研修の場を提供する医療機関を確認してはどうか。
・ 実地研修の場を提供する医療機関における実地研修に要する設備整備等について、地域医療介護総合確保基金を活用して支援が可能で
あることを明確化してはどうか。

(実地研修受講の意向のある医師と実地研修の場を提供する医療機関のマッチング)
・ 地域において、かかりつけ医機能報告等を通じて、実地研修受講の意向のある医師と実地研修の場を提供する医療機関を把握し、実地研
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修のマッチングを行ってはどうか。