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05 資料2-1 おたふくかぜワクチンについて (10 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_40826.html
出典情報 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会 ワクチン評価に関する小委員会(第26回 6/20)《厚生労働省》
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ムンプスワクチンに関するWHOポジションペーパー(2024年3月改訂)


ムンプスを含むワクチンの接種は、ムンプス関連の疾病を予防する上で最も効果的かつ確立された手段であり、WHO
は、MRワクチンの接種対象及び目標にあわせて(in accordance with the coverage targets recommended for MR
vaccination)、MMRワクチンの使用を推奨する。
○ WHOが事前認定したムンプスワクチン株は、Jeryl–Lynn株、RIT 4385株及びLeningrad–Zagreb株である。
○ ムンプス含有ワクチンの有効率は、2回接種で88% (中央値。範囲:66–95%)であり、また安全性の観点では、WHOが
事前認定したおたふくかぜワクチンは、予防接種プログラムとして接種が許容される(※)としている。
※Leningrad–Zagreb株を含むワクチンを使用する場合は、無菌性髄膜炎のサーベイランス等を実施する必要があると記載。

主な記載



おたふくかぜは、ワクチンが導入される前は小児ウイルス性疾患であったが、ワクチン導入後に小児に対するワクチン接種
率が80%未満である場合は、おたふくかぜ関連の合併症のリスクが高い成人の疾病発症が増える可能性がある。このため、
MMRワクチンの接種率を継続的に80%以上維持できる場合にのみ、ムンプスワクチンを導入するべきである。



ムンプスを含むワクチンを導入し2回接種の接種率が高い国では、おたふくかぜの発症率は人口10万人あたり約100~
1,000 人から人口10万人あたり 1 人未満に減少している。



WHOが事前認定したムンプスワクチン株は、Jeryl–Lynn株、RIT 4385株及びLeningrad–Zagreb株である。



有効性の観点では、ムンプス含有ワクチンの有効率の中央値は、2回接種で88% (範囲:66–95%)である。
※ Jeryl–Lynn株を含むMMRワクチンの2回接種の有効率は、約86%(RR: 0.12; 95% CI: 0.04–0.35)。
※ 2020年のシステマティックレビューでは、Jeryl–Lynn株とRIT4385株の間で接種後の抗体陽転率に有意差はなかった。



安全性の観点は、WHOが事前承認したムンプスワクチンは、予防接種プログラムとして接種が許容される。




一部の研究では、 Leningrad–Zagreb株を含むワクチンで無菌性髄膜炎の発症が非接種者と比較して増加したことから、
Leningrad–Zagreb株を含むワクチンを使用する場合は、無菌性髄膜炎のサーベイランス等を実施する必要がある。

ムンプスワクチンの接種スケジュールは、麻しんワクチンに係る2017年のWHOのポジションペーパーで推奨されているス
ケジュールに準じるべきである。

【Measles vaccines: WHO position paper】


麻しんの感染が継続しており、乳児の死亡リスクが依然として高い国では、生後 9 か月で1回目接種、生後 15~18 か月で 2回目の接種を行う必要がある。
MCV1 と MCV2 は最低 4 週間あけることとされている。
・ 1回目の接種率が高く (>90%)、就学率も高い (>95%) 場合、就学時に2回目を接種することは、高い接種率を達成し、学校での流行を防ぐための効果的
な戦略となる可能性がある。
Source: Mumps virus vaccines: WHO Position Paper,(March 2024), Measles vaccines: WHO position paper. (April 2017), Immunogenicity and persistence of trivalent measles, mumps, and rubella vaccines a systematic review and meta-analysis

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