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05 資料2-1 おたふくかぜワクチンについて (14 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_40826.html
出典情報 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会 ワクチン評価に関する小委員会(第26回 6/20)《厚生労働省》
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RIT 4385株を用いたMMRワクチンの安全性


英国において、1998年5月から2001年6月までの期間に定期接種対象者(12~23月齢)に対してRIT 4385株を用いたMMRワクチン
(以下 Priorix)を接種した1,612,360例のうち、Priorix接種後15日~35日の期間中に脳脊髄液中からムンプスウイルスが確認された髄
膜炎(以下、ムンプス髄膜炎)を発症した症例はなかった。筆者らは、Urabe株含有ワクチンと比べて、Priorix接種後の無菌性髄膜炎は仮
にあったとしてもリスクは有意に低いとしている。

E. Miller et al1 (American Journal of Epidemiology, 2007)
背景:英国では1991年からUrabe株を使用したMMRワクチンが導入されたが、
接種後の無菌性髄膜炎発症例の安全性が懸念され、1992年に中止された。そ
の後RIT 4385株を用いたPriorixが1998年から導入されている。
研究方法:1998年5月1日から2001年6月30日における北又は南テムズ地域の
定期接種対象者(12~23月齢)においてPriorix接種後に無菌性髄膜炎発生例を
NHSに所属する病院のICD-10に基づく記録を対象とした。いずれの記録も小
児科医が確認した。
また、1992年10月から2004年6月30日のイングランド及びウェールズの定
期接種対象者(12~23月齢)においてPriorix接種後にムンプス髄膜炎を発症し
た症例はThe Centre for Infections にて作成された報告より確認した。
各地域におけるMMR接種者数は1998年5月から2004年6月までのMMRワク
チン接種率及び販売業者による製造分配記録より推計した。
研究結果:
研究対象期間中の間に定期接種対象者でPriorixを接種した症例のうち
✓ 無菌性髄膜炎を接種後15~35日に発症した症例は0/99,177例
✓ ムンプス髄膜炎を接種後15~35日に発症した症例は0/ 1,612,360例
であった。
各発症率の95%信頼区間におけるリスクの上限値は
✓ 無菌性髄膜炎例 1/27,000
✓ ムンプス髄膜炎例 1/437,000
であった。

1) E Miller, et al. Risks of convulsion and aseptic meningitis following measles-mumpsrubella vaccination in the United Kingdom. Am J Epidemiol 2007 Jan 4;165(6):704-9.

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