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資料4 アダリムマブ(遺伝子組換え) (13 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198856_00033.html |
出典情報 | 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議(第59回 7/5)《厚生労働省》 |
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要望番号;Ⅳ-155
radiographic axial spondyloarthritis: a systematic review and economic evaluation. Health
Technol Assess 2016; 20: 1-33420)
活動性 AS 又は nr-axSpA(ただし客観的な炎症徴候を伴うもの)に対する TNF 阻害薬の
有効性等に関するレビュー論文である。15 のデータベースから条件を満たす 28 の無作為
化比較試験を選定した。28 試験のうち、データ統合に適した 24 試験を対象に解析が行わ
れた。24 試験のうち、AS 患者を対象に本薬が投与された 2 試験を用いて本薬の効果(投
与 10~16 週時、プラセボとの比較)を評価したところ、ASAS40 反応率のオッズ比[95%
信頼区間]は 5.67[3.56, 8.97]であった。また、nr-axSpA 患者を対象に本薬が投与された
2 試験を用いて本薬の効果(投与 10~16 週時、プラセボとの比較)を評価したところ、
ASAS40 反応率のオッズ比[95%信頼区間]は 5.04[2.44, 10.32]であった。
5) Callhoff J et al. Efficacy of TNFα blockers in patients with ankylosing spondylitis and nonradiographic axial spondyloarthritis: a meta-analysis. Ann Rheum Dis 2015; 74: 1241-821)
AS 及び nr-axSpA の治療について、TNF 阻害薬の有効性を検討したメタ・アナリシスに
関する論文である。系統的文献検索により、条件を満たす 20 のプラセボ対照二重盲検無作
為化比較試験(AS 患者対象:15 試験、nr-axSpA 患者対象:4 試験、両患者対象:1 試験)
を選定した。
AS 患者において、プラセボと比較した TNF 阻害薬の ASAS40 反応率のオッズ比[95%
信頼区間]は 4.73[3.75, 5.98]であった。また、nr-axSpA 患者において、プラセボと比較
した TNF 阻害薬の ASAS40 反応率のオッズ比[95%信頼区間]は 3.62[2,45, 5.34]であっ
た。
(3)教科書等への標準的治療としての記載状況
<海外における教科書等>
1) Rheumatology, 7th Edition22)
nr-axSpA 患者を対象とした第Ⅲ相試験成績に基づき、4 種類の TNF 阻害薬(本薬、セル
トリズマブ
ペゴル(遺伝子組換え)、エタネルセプト(遺伝子組換え)及びゴリムマブ(遺
伝子組換え))が、欧州連合及びその他の多くの国又は地域で nr-axSpA の治療薬として承
認されたが、米国では承認されていない。欧州連合では、TNF 阻害薬による治療を検討す
る場合、nr-axSpA 患者に客観的な炎症の徴候が認められていることが必須である(これは、
axSpA の治療に関する ASAS/EULAR recommendations の最新版にも含まれている)が、世
界のすべての地域で必須とされているわけではない。AS 患者では、投与前に CRP 又は MRI
が陽性であった場合に、TNF 阻害薬を投与した際により良好な反応が示される可能性があ
るが、現在のところ必須ではない。欧州連合の添付文書によると、4 種類の TNF 阻害薬の
治療有効性は、AS 患者と nr-axSpA 患者でほとんど同じである。
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radiographic axial spondyloarthritis: a systematic review and economic evaluation. Health
Technol Assess 2016; 20: 1-33420)
活動性 AS 又は nr-axSpA(ただし客観的な炎症徴候を伴うもの)に対する TNF 阻害薬の
有効性等に関するレビュー論文である。15 のデータベースから条件を満たす 28 の無作為
化比較試験を選定した。28 試験のうち、データ統合に適した 24 試験を対象に解析が行わ
れた。24 試験のうち、AS 患者を対象に本薬が投与された 2 試験を用いて本薬の効果(投
与 10~16 週時、プラセボとの比較)を評価したところ、ASAS40 反応率のオッズ比[95%
信頼区間]は 5.67[3.56, 8.97]であった。また、nr-axSpA 患者を対象に本薬が投与された
2 試験を用いて本薬の効果(投与 10~16 週時、プラセボとの比較)を評価したところ、
ASAS40 反応率のオッズ比[95%信頼区間]は 5.04[2.44, 10.32]であった。
5) Callhoff J et al. Efficacy of TNFα blockers in patients with ankylosing spondylitis and nonradiographic axial spondyloarthritis: a meta-analysis. Ann Rheum Dis 2015; 74: 1241-821)
AS 及び nr-axSpA の治療について、TNF 阻害薬の有効性を検討したメタ・アナリシスに
関する論文である。系統的文献検索により、条件を満たす 20 のプラセボ対照二重盲検無作
為化比較試験(AS 患者対象:15 試験、nr-axSpA 患者対象:4 試験、両患者対象:1 試験)
を選定した。
AS 患者において、プラセボと比較した TNF 阻害薬の ASAS40 反応率のオッズ比[95%
信頼区間]は 4.73[3.75, 5.98]であった。また、nr-axSpA 患者において、プラセボと比較
した TNF 阻害薬の ASAS40 反応率のオッズ比[95%信頼区間]は 3.62[2,45, 5.34]であっ
た。
(3)教科書等への標準的治療としての記載状況
<海外における教科書等>
1) Rheumatology, 7th Edition22)
nr-axSpA 患者を対象とした第Ⅲ相試験成績に基づき、4 種類の TNF 阻害薬(本薬、セル
トリズマブ
ペゴル(遺伝子組換え)、エタネルセプト(遺伝子組換え)及びゴリムマブ(遺
伝子組換え))が、欧州連合及びその他の多くの国又は地域で nr-axSpA の治療薬として承
認されたが、米国では承認されていない。欧州連合では、TNF 阻害薬による治療を検討す
る場合、nr-axSpA 患者に客観的な炎症の徴候が認められていることが必須である(これは、
axSpA の治療に関する ASAS/EULAR recommendations の最新版にも含まれている)が、世
界のすべての地域で必須とされているわけではない。AS 患者では、投与前に CRP 又は MRI
が陽性であった場合に、TNF 阻害薬を投与した際により良好な反応が示される可能性があ
るが、現在のところ必須ではない。欧州連合の添付文書によると、4 種類の TNF 阻害薬の
治療有効性は、AS 患者と nr-axSpA 患者でほとんど同じである。
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