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【資料1ー1】「働き方の多様化を踏まえた被用者保険の適用の在り方に関する懇談会」について (4 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_41124.html
出典情報 社会保障審議会 医療保険部会(第180回 7/3)《厚生労働省》
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被用者保険の適用に関する基本的な視点
被用者にふさわしい保障の実現



国民の価値観やライフスタイルが多様化し、短時間労働をはじめとした様々な雇用形態が広がる中で、特
定の事業所において一定程度働く者については、事業主と被用者との関係性を基盤として働く人々が相互
に支え合う仕組みである被用者保険に包摂し、老後の保障や万が一の場合に備えたセーフティネットを拡
充する観点からも、被用者保険の適用拡大を進めることが重要。

働き方に中立的な制度の構築



労働者の勤め先や働き方、企業の雇い方の選択において、社会保険制度における取扱いの違いにより、そ
の選択が歪められたり、不公平が生じたりすることのないよう、中立的な制度を構築していく観点は重要。



賃上げが進む中で、短時間労働者がいわゆる「年収の壁」を意識した就業調整をすることなく、働くこと
のできる環境づくりが重要であり、その際、被用者保険の意義や、被用者保険への加入は、保険料が生じ
るものの、労働者にとってメリットがあることを分かりやすく発信していくことが必要。
事業所への配慮等



適用拡大の対象となる事業所においては、事務負担が増加するとともに、新たな保険料発生に伴い経営へ
の影響があると懸念されることから、そうした点に配慮しつつ、必要な支援策を講じる等、円滑な適用を
進められる環境整備が必要。



保険者が分立する医療保険制度においては、適用拡大に伴い、保険者間での被保険者の移動が生じること
となり、保険者の財政や運営に影響を与えることとなる。適用拡大の検討に当たっては、被保険者等の構
成の変化や財政等への影響を示した上で、保健事業の円滑な実施など保険者機能を確保する視点も含め、
医療保険制度の在り方についても着実に議論を進めることが必要。
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