よむ、つかう、まなぶ。
資料2-31 ワクチン接種後のADEM報告一覧[641KB] (8 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/newpage_00106.html |
出典情報 | 厚生科学審議会・薬事審議会(合同開催) 予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会(第102回 7/29)医薬品等安全対策部会安全対策調査会(令和6年度第4回 7/29)(合同開催)《厚生労働省》 |
ページ画像
ダウンロードした画像を利用する際は「出典情報」を明記してください。
低解像度画像をダウンロード
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
婚して、父祖母、本人の 3 人家族。母・2 人の兄とは交流なし。素因に関連して行った検査は無かった。
予防接種として、組換え沈降 9 価ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン(酵母由来)(シルガード 9 水性懸濁筋
注シリンジ)を 2023/06/30 に 1 回目接種した(接種部位:筋肉内、ロット番号、接種量は報告されていない)。
その他の併用薬は報告されていない。本剤以外のワクチン接種歴(小学校 6 年生以降に接種したワクチン)にお
いて、本剤以外に HPV ワクチンの接種はなかった。
2023/06/30、組換え沈降 9 価ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン(酵母由来)1 回目を接種(前述)。
2023 年 7 月下旬(夏休みに入った頃)から、家で過ごしていることが多かった。食思不振、嘔気・嘔吐があった
(食思不振(食欲低下、過食)、嘔気・嘔吐が)発現。
2023/07/20 頃、急性散在性脳脊髄炎(ADEM)、多発性硬化症が発現。
2023/7(日付不明)、患者には急性散在性脳脊髄炎(ADEM)の臨床症状として、脳症(例:意識レベルの低下ま
たは変容、嗜眠、または人格変化が24時間以上続く)、視野の単一または複数の欠損(小児であれば、他覚的
な眼科的検査の代用も可能である)、運動麻痺(広汎性または限局性、限局性である場合が多い)、感覚異常
(感覚レベルはある場合も、ない場合もある)、深部腱反射の変化(反射減弱または亢進、反射の非対称性)が
あった。
2023/08/18、近医 A(予防接種医)受診。血液検査で採血し、異常なし。
2023/08/19、近医 B 受診。
2023/08/26 から嘔吐が続いた。
2023/08/28、近医 B 再診、メトクロプラミド(プリンペラン) 点滴するも嘔吐止まらず。6月から体重が 3kg 減少し
ていた。
2023/08/31、近医 B を再診、精査加療のため報告医院紹介受診、同日より入院した。血算・一般生化学異常な
し。頭部 MRI では左前頭葉白質に結節状の DWI 高信号域あり、ADC 低下あり。FLAIR で高信号で T1WI で低
信号。画像検査(磁気共鳴画像診断(MRI)撮像実施:びまん性または多発性の白質病変が T2 協調画像・拡散
協調画像(DWI)、もしくは FLAIR 画像(T1 強調画像によるガドリニウム増強はあってもなくてもよい)において認め
られた。所見として、大脳白質優位の、びまん性、境界不鮮明で、大きな(>1-2cm)病変を認めた。入院して補液
しながら経過観察した。
2023/08/31 頃、視野の異常、歩行障害、「杖や車いすが必要になった」、起立障害、「手や足に力が入らない」
が発現。
2023 年(日付不明)、時折嘔気・嘔吐はあるものの少量ずつ経口接種が可能な状態だった。1 学期に部活内で
のトラブル(いじめ)あり退部したエピソードもあり、心理的な要因による食思不振が疑われ、精神科転科して経
過観察していた。
2023/09 中旬、協調運動障害(筋力低下(左下肢もしくは右下肢で部位は一定せず))、右下肢感覚障害(およ
び感覚鈍麻(右足))の訴えがあった(協調運動障害、右下肢感覚障害が発現)。転倒のエピソードもあったため
脳・脊髄 MRI を実施したところ、C2C3 レベル頚髄腹側に T2WI 高信号域を認め、急性散在性脳脊髄炎もしくは
多発性硬化症と診断した。
2023/09/10 頃、感覚鈍麻が発現。
2023/09/22、脊推 MRI C2、C3 腹側に T2high。
2023/09/25、MRI 延髄。FLAIR:high、脊髄 C2、C3 に造影効果あり。
2023/09/26、髄液検査では髄液細胞数: 30/3/μL、糖(髄液 GLU): 56mg/dL、蛋白(髄液 TP): 86.1(H)mg/dL、
単核:28 個、93%、多核:2 個、7%、髄液 CL:125mmo1/L、オリゴクローナルバンド(等電点電気泳動法):陽性
(10/12 スミ)、IgG インデックスの上昇はなかった(0.62mg/dL)。IgG(;血清):1119mg-dL、IgG(髄液):8.7mg-dL、ア
ルブミン(血清):4600mg/dL、アルブミン(髄液):57.5mg/dL、IgG リコール:9.0。血清および髄液で抗MOG抗体陽
4
予防接種として、組換え沈降 9 価ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン(酵母由来)(シルガード 9 水性懸濁筋
注シリンジ)を 2023/06/30 に 1 回目接種した(接種部位:筋肉内、ロット番号、接種量は報告されていない)。
その他の併用薬は報告されていない。本剤以外のワクチン接種歴(小学校 6 年生以降に接種したワクチン)にお
いて、本剤以外に HPV ワクチンの接種はなかった。
2023/06/30、組換え沈降 9 価ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン(酵母由来)1 回目を接種(前述)。
2023 年 7 月下旬(夏休みに入った頃)から、家で過ごしていることが多かった。食思不振、嘔気・嘔吐があった
(食思不振(食欲低下、過食)、嘔気・嘔吐が)発現。
2023/07/20 頃、急性散在性脳脊髄炎(ADEM)、多発性硬化症が発現。
2023/7(日付不明)、患者には急性散在性脳脊髄炎(ADEM)の臨床症状として、脳症(例:意識レベルの低下ま
たは変容、嗜眠、または人格変化が24時間以上続く)、視野の単一または複数の欠損(小児であれば、他覚的
な眼科的検査の代用も可能である)、運動麻痺(広汎性または限局性、限局性である場合が多い)、感覚異常
(感覚レベルはある場合も、ない場合もある)、深部腱反射の変化(反射減弱または亢進、反射の非対称性)が
あった。
2023/08/18、近医 A(予防接種医)受診。血液検査で採血し、異常なし。
2023/08/19、近医 B 受診。
2023/08/26 から嘔吐が続いた。
2023/08/28、近医 B 再診、メトクロプラミド(プリンペラン) 点滴するも嘔吐止まらず。6月から体重が 3kg 減少し
ていた。
2023/08/31、近医 B を再診、精査加療のため報告医院紹介受診、同日より入院した。血算・一般生化学異常な
し。頭部 MRI では左前頭葉白質に結節状の DWI 高信号域あり、ADC 低下あり。FLAIR で高信号で T1WI で低
信号。画像検査(磁気共鳴画像診断(MRI)撮像実施:びまん性または多発性の白質病変が T2 協調画像・拡散
協調画像(DWI)、もしくは FLAIR 画像(T1 強調画像によるガドリニウム増強はあってもなくてもよい)において認め
られた。所見として、大脳白質優位の、びまん性、境界不鮮明で、大きな(>1-2cm)病変を認めた。入院して補液
しながら経過観察した。
2023/08/31 頃、視野の異常、歩行障害、「杖や車いすが必要になった」、起立障害、「手や足に力が入らない」
が発現。
2023 年(日付不明)、時折嘔気・嘔吐はあるものの少量ずつ経口接種が可能な状態だった。1 学期に部活内で
のトラブル(いじめ)あり退部したエピソードもあり、心理的な要因による食思不振が疑われ、精神科転科して経
過観察していた。
2023/09 中旬、協調運動障害(筋力低下(左下肢もしくは右下肢で部位は一定せず))、右下肢感覚障害(およ
び感覚鈍麻(右足))の訴えがあった(協調運動障害、右下肢感覚障害が発現)。転倒のエピソードもあったため
脳・脊髄 MRI を実施したところ、C2C3 レベル頚髄腹側に T2WI 高信号域を認め、急性散在性脳脊髄炎もしくは
多発性硬化症と診断した。
2023/09/10 頃、感覚鈍麻が発現。
2023/09/22、脊推 MRI C2、C3 腹側に T2high。
2023/09/25、MRI 延髄。FLAIR:high、脊髄 C2、C3 に造影効果あり。
2023/09/26、髄液検査では髄液細胞数: 30/3/μL、糖(髄液 GLU): 56mg/dL、蛋白(髄液 TP): 86.1(H)mg/dL、
単核:28 個、93%、多核:2 個、7%、髄液 CL:125mmo1/L、オリゴクローナルバンド(等電点電気泳動法):陽性
(10/12 スミ)、IgG インデックスの上昇はなかった(0.62mg/dL)。IgG(;血清):1119mg-dL、IgG(髄液):8.7mg-dL、ア
ルブミン(血清):4600mg/dL、アルブミン(髄液):57.5mg/dL、IgG リコール:9.0。血清および髄液で抗MOG抗体陽
4