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参考資料7 新型コロナワクチン「スパイクバックス筋注(1価:オミクロン株XBB.1.5)」(モデルナ・ジャパン株式会社)添付文書[1.1MB] (3 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/newpage_00106.html
出典情報 厚生科学審議会・薬事審議会(合同開催) 予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会(第102回 7/29)医薬品等安全対策部会安全対策調査会(令和6年度第4回 7/29)(合同開催)《厚生労働省》
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表1 ‌追加免疫3回目としてスパイクバックス筋注(1価:オミクロン株
XBB.1.5)50μgを接種したときのオミクロン株(XBB.1.5)及び起源
株に対する中和抗体価(50%阻害希釈倍率)
血清中和抗体価

N

オミクロン株
(XBB.1.5)

49

起源株

49

GMTa)
[両側95%CI]
2579.0
[1809.1, 3676.7]
7749.7
[5943.7, 10104.3]

表4 主な副反応の発現状況
評価
例数
注射部位疼痛 179
発熱
179
疲労
90
易刺激性/泣き 79
眠気
79
食欲低下
79

GMFRa)
[両側95%CI]
16.7
[12.8, 21.7]
2.8
[2.2, 3.5]

N=評価例数
CI:信頼区間、GMT:幾何平均値、GMFR:幾何平均増加倍率
a)‌抗体価が定量下限(LLOQ)未満の場合、解析には0.5×LLOQの値が用いられた。定
量上限(ULOQ)を超える値は、実際の値が入手できない場合にはULOQに置き換え
られた。抗体価が検出限界(LOD)未満の場合、0.5×LODの値が用いられた。

表2 主な副反応の発現状況
全体
n(%)
34(68.0)
22(44.0)
19(38.0)
17(34.0)
14(28.0)

注射部位疼痛
疲労
筋肉痛
頭痛
関節痛

50
50
50
50
50

グレード3以上a)
n(%)
0
0
0
0
0

n=発現例数
a)重症度が「重度(日常生活を妨げる)」以上として報告された事象

注(2価:起源株/オミクロン株BA.1))
SARS-CoV-2ワクチン未接種の生後6ヵ月~5歳の者を対象に、スパイク
バックス筋注(2価:起源株/オミクロン株BA.1)25μgを4週間隔で2回筋
肉内接種したときの安全性及び免疫原性を検討した。本試験にはスパイク
バックス筋注(2価:起源株/オミクロン株BA.1)群179例が組み入れられ
た。主要評価項目である免疫原性は、ベースライン時のSARS-CoV-2感
染の有無が判明しており(有無は問わない)、規定された2回目接種を受け、
ベースライン及び2回目接種後の抗体評価を行ったスパイクバックス筋注
(2価:起源株/オミクロン株BA.1)群の71例を対象に評価し、17.1.9海外
第Ⅱ/Ⅲ相試験のスパイクバックス筋注(1価:起源株)群の同年齢の被験者
データと比較した。スパイクバックス筋注(2価:起源株/オミクロン株
BA.1)の2回目接種から28日後のオミクロン株(BA.1)及び起源株に対する
血清中和抗体濃度は表3のとおりであった5)。

N

GLSMa,b)
[両側95%CI]

N

GLSMa,b)
[両側95%CI]

58

1889.7
[1520.4, 2348.7]

402

74.3
[68.5, 80.8]

血清中和
抗体濃度

スパイクバックス筋注
(1価:起源株)

N

GLSMa,b)
[両側95%CI]

N

66

1432.9
[1173.4, 1749.7]

594

GMR

[両側97.5%CI]b)
[スパイクバック
ス筋注(2価:起源
株/オミクロン株
GLSMa,b)
GLSMa,b)
BA.1)vsスパイク
N
N
血清中和
[両側95%CI]
[両側95%CI]
バックス筋注
抗体価
(1価:起源株)]
2479.890
1421.243
1.745
334
260
[2264.472, 2715.801]
[1282.975, 1574.412][1.493, 2.040]
%
%
抗体応答率の差
n/N
n/N
中和抗体
[両側95%CI]
[両側95%CI] [両側97.5%CI]
100
99.2
1.5
応答率c)
333/333
256/258
[98.9, 100.0]
[97.2, 99.9]
[-1.1, 4.0]
起源株
GMR
スパイクバックス筋注
[両側97.5%CI]b)
スパイクバックス筋注
(2価:起源株/オミクロン
[スパイクバック
(1価:起源株)
株BA.1)
ス筋注(2価:起源
株/オミクロン株
GLSMa,b)
GLSMa,b)
BA.1)vsスパイク
N
N
血清中和
[両側95%CI]
[両側95%CI]
バックス筋注
抗体価
(1価:起源株)]
6422.323
5286.626
1.215
334
260
[5990.117, 6885.714]
[4887.065, 5718.855][1.078, 1.370]
%
%
抗体応答率の差
n/N
n/N
中和抗体
[両側95%CI]
[両側95%CI] [両側97.5%CI]
100
100
応答率c)
334/334
260/260
0
[98.9, 100.0]
[98.6, 100.0]

GMR
[両側95%CI]b)
[スパイクバック
ス筋注(2価:起源
株/オミクロン株
BA.1)vsスパイク
バックス筋注
(1価:起源株)]
25.417
[20.141, 32.073]

起源株
スパイクバックス筋注
(2価:起源株/オミクロン
株BA.1)

例数
141
141
71
70
70
70

17.1.3 海外第Ⅱ/Ⅲ相試験(P205試験)
(追加免疫)
(参考:スパイクバックス
筋注(2価:起源株/オミクロン株BA.1))
初回免疫としてスパイクバックス筋注(1価:起源株)100μgの2回接種及
び追加免疫としてスパイクバックス筋注(1価:起源株)50μgを1回接種し
た18歳以上の者を対象に、追加免疫1回目から3ヵ月以上後にスパイクバッ
クス筋注(2価:起源株/オミクロン株BA.1)50μg又はスパイクバックス
筋注(1価:起源株)50μgを1回筋肉内接種したときの免疫原性、安全性、
反応原性を検討した。追加免疫2回目としてスパイクバックス筋注(2価:
起源株/オミクロン株BA.1)を接種した437例、スパイクバックス筋注(1
価:起源株)を接種した377例のうち、追加免疫2回目接種前のSARSCoV-2検査結果 ※が陰性で免疫原性評価が規定どおり行われたスパイク
バックス筋注(2価:起源株/オミクロン株BA.1)群334例、スパイクバッ
クス筋注(1価:起源株)群260例を対象に、接種後28日の起源株及びオミク
ロン株(BA.1)に対する血清中和抗体価及び中和抗体応答率を評価した。
結果は表5のとおりであった4)。

RT-PCR検査又は抗体検査

スパイクバックス筋注
(2価:起源株/オミクロン
株BA.1)

オミクロン株(BA.1)

血清中和
抗体濃度

n(%)
0
2(1.1)
1(1.1)
0
0
0

オミクロン株(BA.1)

表3 ‌2回目接種28日後の起源株及びオミクロン株(BA.1)に対する血清中和
抗体濃度

スパイクバックス筋注
(1価:起源株)

61(34.1)
16(8.9)
23(25.6)
35(44.3)
24(30.4)
20(25.3)

2回目
グレード3以上a)
n(%)
62(44.0)
0
19(13.5)
2(1.4)
24(33.8)
0
29(41.4)
1(1.4)
22(31.4)
0
19(27.1)
1(1.4)
全体

表5 ‌追加免疫2回目としてスパイクバックス筋注(2価:起源株/オミクロ
ン株BA.1)50μg又はスパイクバックス筋注(1価:起源株)50μgを接
種したときの起源株及びオミクロン株(BA.1)に対する中和抗体価
(50%阻害希釈倍率)及び中和抗体応答率

(初回免疫)
(参考:スパイクバックス筋
*17.1.2 海外第Ⅲ相試験(P306試験)

スパイクバックス筋注
(2価:起源株/オミクロン
株BA.1)

1回目
グレード3以上a) 評価

n=発現例数
a)重症度が「重度(日常生活を妨げる)」以上として報告された事象

安全性は、追加免疫3回目の接種を完了した50例で評価した。接種後7日間
は電子日誌により副反応が収集され、スパイクバックス筋注(1価:オミク
ロン株XBB.1.5)の接種後に発現頻度が20%を超えた副反応の発現状況(全
体及びグレード3以上)は表2のとおりであった。なお、本試験でグレード4
の副反応は認められなかった。副反応の持続期間中央値は3.0日であった4)。
評価例数

全体

GMR
[両側95%CI]b)

[スパイクバック
ス筋注(2価:起源
株/オミクロン株
GLSMa,b)
BA.1)vsスパイク
[両側95%CI]
バックス筋注
(1価:起源株)]
1732.5
0.827
[1620.9, 1851.8] [0.670, 1.021]

スパイクバックス筋注
(1価:起源株)

N=評価例数、n=中和抗体応答がみられた被験者数
CI:信頼区間、GLSM:幾何最小二乗平均、GMR:幾何平均比
注)‌非劣性はGMRの両側97.5%CIの下限≥0.67、抗体応答率の差の両側97.5%CIの下限
>-10%の場合とした。オミクロン株に対する優越性は、オミクロン株(GMR及び抗
体応答率の差に基づく)及び起源株(GMRに基づく)において非劣性が認められ、か
つGMRの両側97.5%CIの下限>1の場合とした。
a)‌抗体価がLLOQ未満の場合、解析には0.5×LLOQの値が用いられた。
b)‌追加免疫後の抗体価を従属変数とし、接種群[スパイクバックス筋注(2価:起源株
/オミクロン株BA.1)/スパイクバックス筋注(1価:起源株)]を固定効果、年齢
(65歳未満/65歳以上)及び追加免疫前の抗体価を共変量としたANCOVA
c)‌ベースライン時(初回免疫前)の抗体価が定量下限(LLOQ)未満であった場合は
LLOQ未満からLLOQの4倍以上への変化、LLOQ以上であった場合はベースライン
時抗体価の4倍以上の上昇が得られた場合と定義した。初回免疫前の抗体価情報が得
られていない被験者については、初回免疫前のSARS-CoV-2検査陰性であった場合、
抗体応答をLLOQの4倍以上と定義した(これらの被験者については、初回免疫前の
抗体価はLLOQ未満とみなした)。初回免疫前の抗体価情報もSARS-CoV-2検査結果
もない被験者については、追加免疫前のSARS-CoV-2検査結果を初回免疫前の
SARS-CoV-2検査結果として使用した。その他の補完は上記を適用した。

N=評価例数
CI:信頼区間、GLSM:幾何最小二乗平均、GMR:幾何平均比
注)‌起源株に対する非劣性はGMRの両側95%CIの下限>0.67とした。オミクロン株に対
する優越性は、GMRの両側95%CIの下限>1の場合とした。
a)‌抗体濃度がLLOQ未満の場合、解析には0.5×LLOQの値が用いられた。定量上限
(ULOQ)を超える値は、実際の値が入手できない場合にはULOQに置き換えられた。
b)‌グループ変数(17.1.2海外第Ⅲ相試験及び17.1.9海外第Ⅱ/Ⅲ相試験の小児)を固定
効果とし、年齢群(2群:生後6ヵ月以上2歳未満、2歳以上6歳未満)、ベースライン
のSARS-CoV-2感染(陽性、陰性)を共変量としたANCOVA

安全性は、治験薬を少なくとも1回接種した179例で評価した。各接種後7
日間は電子日誌により副反応が収集され、スパイクバックス筋注(2価:起
源株/オミクロン株BA.1)のいずれかの接種後に認められた主な副反応の
発現状況(全体及びグレード3以上)は表4のとおりであった。なお、本試験
でグレード4の副反応は認められなかった。副反応の大部分は、接種後1日
以内に発現し、持続期間中央値は1~2日であった5)。

-3-