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資料2 伊藤参考人提出資料 (6 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_42068.html
出典情報 がん対策推進協議会(第90回 8/5)《厚生労働省》
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諸外国のがん対策における「健康格差」:まとめ
各国のがん計画における格差対策の特徴

• G7各国のがん計画には格差対策の重要性や多様な
切り口でのモニタリングの必要性が記載されている文
書が多かった。

*

• 格差に関する実際のモニタリングは、イギリスのIMD
の他は層別化に留まっていた。アメリカは、Healthy
People 2030としては多様な格差指標を提供して
いたが、がん領域では層別化に留まっていた。

(Healthy People 2030)全体としては格差対策に力
を入れているが、がん領域に限ると格差の視点は少ない。
多様な層別化のモニタリングはある
(Cancer Moonshot)COVID-19パンデミックによる
がん検診の格差拡大を懸念
格差指標としてIMD*を月1回モニタリング
*IMD(Index of Multiple Deprivation)

• 層別化の切り口は多様で、性別、人種・民族、居住地域
の他、障害の有無や言語的困難、収監、学習習熟度別
なども見られた。

先住民が計画の中心

• 日本が見習うべき点として、IMDのような地域指標
によるモニタリング、多様な切り口での層別化、格差
とその対策の必要に関する詳細な記載があると考え
られる。

主要目標に「すべての人に恩恵をもたらす」を含め、格差対
策の重要性を詳細に記載

地域間の相対的な困窮度と不利益のレベルを
測る指標(詳細は参考資料①参照)

先住民が計画の中心。先住民ごとに異なる目標を設定

格差対策関連の目標はあるものの、具体的なモニタリング
や対策は実施していない

研究協力者・西尾麻里沙(京都大学・国立がん研究センター)
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