よむ、つかう、まなぶ。
参考資料3 第4期がん対策推進基本計画(令和5年3月閣議決定) (47 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_42068.html |
出典情報 | がん対策推進協議会(第90回 8/5)《厚生労働省》 |
ページ画像
ダウンロードした画像を利用する際は「出典情報」を明記してください。
低解像度画像をダウンロード
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
等が上位に挙がっている。また、がん患者の実態調査62では、離職理由として「仕
事を続ける自信がなくなった」、
「会社や同僚、仕事関係の人々に迷惑をかけると
思った」及び「治療や静養に必要な休みをとることが難しかった」が上位に挙が
っており、職場における治療と仕事の両立支援のための体制整備や理解の促進
を着実に推進することや、医療従事者により治療開始前に必要な支援について
の説明が確実になされることが必要との指摘がある。
国は、企業の意識改革と受け入れ体制の整備を進めるために、助成金の活用促
進やポータルサイトによる情報発信、シンポジウム等を行うとともに、都道府県
労働局を事務局とした「地域両立支援推進チーム」を設置し、地域における関係
者のネットワーク構築を図っている。令和元(2019)年には、全ての労災病院及
び各都道府県の産業保健総合支援センターに両立支援コーディネーターを配置
し、特に中小企業等における両立支援の充実に向けた社内制度導入や教育等に
ついての具体的な支援を実施している。
平成 30(2018)年度に実施された患者体験調査では、がんと診断を受けて退職・
廃業した人は就労者の 19.8%を占めており、そのうち初回治療までに退職・廃
業した人は 56.8%となっている。また、がんの診断時、収入のある仕事をして
いた人のうち、治療開始前に就労の継続について、病院の医療スタッフから説明
が「あった」と回答した人は 39.5%に留まっている。さらに、治療と仕事を両
立するための社内制度等を利用した患者の割合は 36.1%、勤務上の配慮がなさ
れていると回答した患者の割合は、65.0%となっている。
(取り組むべき施策)
国は、がん患者・経験者やその家族等の生活の質の向上のため、現在の両立支
援制度の効果及び課題を明らかにし、普及啓発、主治医から産業医への情報提供
をはじめとする医療機関等と産業保健との一層効果的な連携等について検討す
る。また、国は、医療機関等において就労支援に携わる者が、産業医等と連携し、
患者・事業主間の治療と仕事の両立へ向けた調整を支援できる体制の整備に取
り組む。
国は、再就職支援を推進する観点から、拠点病院等とハローワークとの連携体
制の整備に引き続き取り組む。
平成 25(2013)年に静岡県立静岡がんセンターの「がんの社会学」に関する研究グルー
プが実施した「がん体験者の悩みや負担等に関する実態調査」。
(https://www.scchr.jp/book/houkokusho.html)
62
43
事を続ける自信がなくなった」、
「会社や同僚、仕事関係の人々に迷惑をかけると
思った」及び「治療や静養に必要な休みをとることが難しかった」が上位に挙が
っており、職場における治療と仕事の両立支援のための体制整備や理解の促進
を着実に推進することや、医療従事者により治療開始前に必要な支援について
の説明が確実になされることが必要との指摘がある。
国は、企業の意識改革と受け入れ体制の整備を進めるために、助成金の活用促
進やポータルサイトによる情報発信、シンポジウム等を行うとともに、都道府県
労働局を事務局とした「地域両立支援推進チーム」を設置し、地域における関係
者のネットワーク構築を図っている。令和元(2019)年には、全ての労災病院及
び各都道府県の産業保健総合支援センターに両立支援コーディネーターを配置
し、特に中小企業等における両立支援の充実に向けた社内制度導入や教育等に
ついての具体的な支援を実施している。
平成 30(2018)年度に実施された患者体験調査では、がんと診断を受けて退職・
廃業した人は就労者の 19.8%を占めており、そのうち初回治療までに退職・廃
業した人は 56.8%となっている。また、がんの診断時、収入のある仕事をして
いた人のうち、治療開始前に就労の継続について、病院の医療スタッフから説明
が「あった」と回答した人は 39.5%に留まっている。さらに、治療と仕事を両
立するための社内制度等を利用した患者の割合は 36.1%、勤務上の配慮がなさ
れていると回答した患者の割合は、65.0%となっている。
(取り組むべき施策)
国は、がん患者・経験者やその家族等の生活の質の向上のため、現在の両立支
援制度の効果及び課題を明らかにし、普及啓発、主治医から産業医への情報提供
をはじめとする医療機関等と産業保健との一層効果的な連携等について検討す
る。また、国は、医療機関等において就労支援に携わる者が、産業医等と連携し、
患者・事業主間の治療と仕事の両立へ向けた調整を支援できる体制の整備に取
り組む。
国は、再就職支援を推進する観点から、拠点病院等とハローワークとの連携体
制の整備に引き続き取り組む。
平成 25(2013)年に静岡県立静岡がんセンターの「がんの社会学」に関する研究グルー
プが実施した「がん体験者の悩みや負担等に関する実態調査」。
(https://www.scchr.jp/book/houkokusho.html)
62
43