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がん患者の人生の最終段階の療養生活の実態調査結果 5万人の遺族から見た全体像を公表 (3 ページ)

公開元URL https://www.ncc.go.jp/jp/information/pr_release/2022/0325/index.html
出典情報 がん患者の人生の最終段階の療養生活の実態調査結果(3/25)《国立がん研究センター》
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表1

患者・遺族の背景(回答割合,%)

患者

年齢*

(平均値)
20-50代
60-70代
80代以上

診断から死亡までの期間 1年以内
5年以内
5年より長い

全体
N=54,167
(78.0)
6.2
43.5
50.2

病院
n=25,436
(77.8)
6.3
44.1
49.5

施設
n=2,824
(87.3)
0.4
13.4
86.3

自宅
n=18,687
(77.9)
6.2
43.8
50.0

PCU
n=7,220
(75.3)
8.4
52.4
39.2

52.6
33.8
11.2

56.1
31.1
10.5

53.4
29.8
11.1

48.9
36.5
12.4

50.1
37.8
10.9

日常生活動作

一部介助
ほぼ全介助

34.2
44.2

33.6
39.2

22.1
74.2

36.4
47.2

35.7
42.5

認知症



13.3

12.5

45.7

11.5

8.6

年齢

(平均値)
50代以下
60-70代
80代以上

(65.0)
30.8
57.1
10.8

(64.8)
31.4
56.5
10.7

(65.0)
28.1
61.0
8.9

(65.5)
29.4
57.7
11.7

(64.3)
33.7
56.0
9.6

配偶者
44.1
43.1

39.7
40.0
嫁・婿
8.1
8.1
*厚生労働省 人口動態調査死亡票情報を用いて再集計した
PCU: Palliative Care Unit ホスピス緩和ケア病棟
数値は該当する割合を示しているため、合計が100%にならない場合がある

14.2
61.7
12.6

48.1
37.3
8.1

48.8
36.4
6.5

遺族

続柄

2) 死亡場所で患者が受けた医療の構造・プロセス


がん患者の遺族全体では、医療者は患者のつらい症状にすみやかに対応していたと回答した
割合は 82.4%、患者の不安や心配をやわらげるように、医師、看護師、介護職員は努めていた
と回答した割合は 82.2%でした(図 1)。医療者への評価は概ね良好であり、これまでがん対
策として取り組まれてきた基本的な緩和ケアの普及啓発の結果が表れていると考えられます。
図1

死亡場所で患者が受けた医療の構造・プロセス

3) 死亡前 1 カ月間の患者の療養生活の質


がん患者の遺族全体では、患者は痛みが少なく過ごせたと回答した割合は 47.2%、からだの苦
痛が少なく過ごせたと回答した割合は 41.5%でした(図 2)




医療者の対応に関する遺族の自由回答を踏まえると、苦痛症状への基本的な対応はなされて
いるが、死亡前の痛みの主な理由には、基本的な対応のみでは緩和されない難治性の症状が
ある場合や認知症などの併存があるために痛みの評価が難しい場合、がん以外の症状が混在
するなど複雑な場合があることが明らかになり、緩和ケアの効果が十分に得られなかった可
能性が示唆されました。



がん患者の苦痛緩和は改善の余地があり、医療者への基本的緩和ケアの教育機会を提供する
3

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