よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


柴口構成員提出資料 (1 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_43778.html
出典情報 ケアマネジメントに係る諸課題に関する検討会(第4回 9/20)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

柴口構成員

利用者の自立した生活の実現と重度化防止に向けた
効果的なケアマネジメントを実現するための意見
一般社団法人
日本介護支援専門員協会




柴 口 里 則

介護支援専門員は介護保険制度施行後から要介護及び要支援高齢者(以下「要介護高齢者等」
と表記)に寄り添い、そのニーズに対し迅速かつ丁寧な支援を行ってきた。常にひとりに一人
の介護支援専門員が担当し、要介護高齢者等が自立した生活を継続するためのケアマネジメン
ト支援を行ってきたことは、わが国が誇れるものであり、介護保険制度の根幹を支える役割を
担ってきたと自負するものである。
しかし、その中で介護支援専門員を取り巻く環境は年々厳しさを増し、ケアマネジメント以
外の業務を担わざるを得ない状況の中で、介護支援専門員の魅力が薄らいでいく危機感を持っ
ている。
ケアマネジメントに係る諸課題に関する検討会の議論を踏まえ、要介護高齢者等やその家族
の生活を支えるため介護支援専門員の専門性が発揮できるよう以下のとおり意見書を提出する。

【ケアマネジャーの業務の在り方について】
1.要介護高齢者等の多様なニーズに対応するため、介護支援専門員によるトータルケ
アマネジメントを推進させる
多様化する課題に対応し自立支援や重度化防止に向けた支援を行うために、介護支援専門員
は介護保険制度施行時より要介護高齢者等のニーズに応え、自立した生活の実現に向けて介護
保険制度の枠にとどまらず日常生活全般にわたる多様な相談を受け、アセスメントにおいても
居住環境や家族関係、地域社会における活動状況など広範囲にも及ぶ課題を分析して、介護保
険制度の枠を超えた多様な支援につなげるための仲介や調整などをおこない自立支援・重度化
防止を目的としたケアマネジメント(以下「トータルケアマネジメント」と表記)を展開してき
た。
地域包括ケアシステムをさらに深化するために、トータルケアマネジメントは高齢者の生活
を支えるうえで、ますます重要になる。当協会は覚悟をもってトータルケアマネジメントを進
める取り組みを推進していくので、多くの関係機関や関係団体にご理解ご協力をお願いしたい。

2.介護支援専門員のシャドーワーク解消のために、新たな担い手としての社会資源の
創設・再構築の推進
介護支援専門員によるケアマネジメント業務を超えた支援業務が発生している要因のひとつ
に、多様化するニーズに応えるための社会資源不足がある。現在、その一部をやむを得ず担っ
ているのが介護支援専門員であるが、今後はより多くの時間や労力をケアマネジメントに投入
できる環境を整えなければ、増加する多様なニーズを抱えた高齢者への支援が困難になると予
想される。
1