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柴口構成員提出資料 (6 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_43778.html
出典情報 ケアマネジメントに係る諸課題に関する検討会(第4回 9/20)《厚生労働省》
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そこで質の評価基準については、多面的かつ重層的なものにすべきである。プロセスやスト
ラクチャーの評価は一定基準でのスケールを活用し、アウトカムや専門性、業務量等は介護支
援専門員自身による自己評価や管理者による評価、また利用者やその家族の評価などを事業所
や地域で主観性と客観性の両面から分析できる基準が望ましい。
また保険者等による評価については、利用者や家族の状況を踏まえ、一方的な視点での評価
やその結果に基づく偏った指導などが行われないような仕組み作りが必要である。
また評価基準の効果的な活用方法として、地域の主任介護支援専門員による指導助言がある。
例えば既に各地で行われているケアプラン点検へ同行してのアドバイスである。その一例とし
て三重県等での取り組みを別添資料につけているが保険者が地域の職能団体と協働して、主任
介護支援専門員がケアプラン点検に参加している。
都道府県で熟練の主任介護支援専門員が地域の底上げに貢献する取り組みであり、より多く
の利用者支援を行い、多様な経験をもつ主任介護支援専門員による助言は、受けた介護支援専
門員からの一定の評価がされ効果も上げている。
当協会としても協力は惜しまないので、ぜひ地域の職能団体と連携して、適切な評価と連動
した実践に近い助言ができる主任介護支援専門員の活用を検討していただきたい。

2.ケアマネジメントの展開方法については介護支援専門員の専門性を尊重すべき
ケアマネジメント支援の方法は介護保険創設時以降、時代のニーズに応じて変化してきた。
適切なケアマネジメント手法について重要なのは使い方である。ひとつの手法やチェックリス
トとしてではなく、より大局的思考のもと、介護支援専門員が要介護高齢者等のニーズの多様
化に対応するために、自己の支援のあり方を確認し、よりよい支援につなぐための考え方のひ
とつとして運用する事が適当である。
その上で、ケアマネジメントに関する責任は、当然ながら介護支援専門員が最終的に負う。
そのためにもケアマネジメントの進め方については、介護支援専門員が自らの判断に基づいて
展開していく事を尊重していただきたい。

3.ICTの活用は(個人情報の保護を適切に実施しつつ)、介護支援専門員のアセス
メントへの活用をさらに進める
テクノロジーの活用は、1)音声入力の精度向上、2)情報共有(担当者会議等のスケジュ
ール調整等)、3)アセスメントの分析支援等の活用促進、4)AIによるケアマネジメント支
援が考えられる。
介護支援専門員の業務負担の一因として、認定調査や医師意見書の閲覧交付の申請時の書類
など複雑化した介護保険事務や書類の多さがある。また未だに一部の都道府県や市区町村では
紙ベースでの資料提供や個別地域ケア会議のためだけの資料作成など、居宅介護支援等の業務
に直接影響しない事務作業を求められている事例もある。より効率化をするために行政が率先
してICT化を進め事務作業や書類作成の負担を軽減すべきである。
以上

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