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【資料5】かかりつけ精神科医機能について (7 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_44099.html
出典情報 精神保健医療福祉の今後の施策推進に関する検討会(第3回 10/3)《厚生労働省》
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令和3年3月18日「精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築に係る検討会」報告書に
おける「かかりつけ精神科医機能」
2.精神障害にも対応した地域包括ケアシステムにおける精神医療
(1)精神障害にも対応した地域包括ケアシステムにおける精神医療の提供体制
○ 精神障害にも対応した地域包括ケアシステムにおける精神医療の提供体制は、精神障害の有無や程度にかかわら
ず地域で暮らすすべての人が、精神医療を含め必要な時に適切な医療を受けられるものとして確保していく必要が
ある。
また、精神医療の提供体制の充実には、精神障害を有する方等の「本人の困りごと等」への支援を行う平時の対
応を充実する観点と、精神科救急医療体制整備をはじめとする精神症状の急性増悪や精神疾患の急性発症等により
危機的な状況に陥った場合の対応を充実する観点が重要である。
○ 精神障害を有する方等がかかりつけとしている精神科医療機関に求められる機能として、具体的には、①ケース
マネジメントを含む、いわゆる「かかりつけ精神科医」機能を果たすこと、②地域精神医療における役割を果たす
こと、③精神科救急医療体制に参画すること、④精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築に資する拠点
機能を果たすことが挙げられる。
① ケースマネジメントを含む、いわゆる「かかりつけ精神科医」機能
○ 精神障害を有する方等の「本人の困りごと等」に寄り添った診療を提供し、伴走し、支援することはもとより、
精神科医療機関の多職種及び地域援助事業者、地域包括支援センター等や行政機関の職員等と連携しながらチーム
を総括し、ケースマネジメントを行うこと(例えば、包括的支援マネジメント4の実施)が求められる。
また、精神障害を有する方等とともに当該者の障害等の特性に起因して生じうる緊急時の対応を確認し、急性増
悪時等の危機的な状況に対応し必要な医療を提供すること、急性増悪時等の危機的な状況に関する相談を受けるこ
と、また、精神障害を有する方等のニーズや必要に応じて訪問診療や訪問看護に関する調整及び提供を行うこと、
精神科以外の診療科との連携を図り身体合併症等に対応することが挙げられる。
さらに、地域援助事業者や地域包括支援センター等との連携を図り精神障害を有する方等の社会生活面の課題に
も目を向け、地域社会における様々な支援へとつながるよう情報提供する等社会的な機能を発揮することが挙げら
れる。
4「包括的支援マネジメント」とは、さまざまな社会資源の間に立って、複数のサービスを適切に結びつけて調整を図り、包括的かつ継続的なサービス提供
を可能にする援助方法であり、多職種によるアセスメントとプランニング、介入(マネジメント担当者自身による直接サービスの提供)を包括した集中的
7
なケースマネジメントを意味する。