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03資料1予防接種DBの検討状況と今後の方針について[2.1MB] (7 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_47466.html
出典情報 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会(第65回 12/18)《厚生労働省》
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論点2:格納する者の範囲について
○ 予防接種の有効性・安全性評価においては接種群・非接種群の比較が必要であり、予防接種DBには、非接
種者の情報も含むこととしてはどうか。
観察対象に非接種者を含む分析の例
予防接種の有効性評価に関する研究例


日本国内の1自治体において予防接種記録と医療レセプト情報を連携した解析した研究1)において、2014年度から2018年度の各年度
に65、70、75、80、85、90,95歳だった住民のうちPPSV23 (23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン)を定期接種として接
種した住民と非接種の住民における肺炎の発症割合を比較した。



コホート全体で10,2136人の住民を追跡し、うち約35%が肺炎球菌ワクチンを接種した。接種者と非接種者それぞれ32,510人の肺炎
の入院を観察したところ、65歳以上のPPSV23接種者は非接種者を比較して肺炎による入院の発生率が低かった。



90歳または95歳になる年度で接種した接種者においては入院発生率の低下は有意ではなかった。

1) Hayato Yamana, Sachiko Ono, Nobuaki Michihata, Kohei Uemura, Taisuke Jo, Hideo Yasunaga. Effect of the 23-valent pneumococcal polysaccharide vaccine on the incidence of
hospitalisation with pneumonia in adults aged ≥65 years: retrospective cohort study using a population-based database in Japan Clin Microbiol Infect. 2023 Jul;29(7):904-910

予防接種の安全性評価に関する研究例


日本国内の2自治体を対象としたコホート内症例対照研究2)において、 2021年2月17日から2022年12月31日の期間内に成人(1864歳)と高齢者(65歳以上)のCOVID-19 mRNAワクチン接種後の死亡について調査した。対象は成人コホート76,730人と高齢者
コホート171,967人で、成人・高齢者の各コホート内で死亡例1人に対してコントロール症例を5人を時点マッチングにより抽出した
(マッチング因子:性別、年齢、自治体)。マッチした日付前の21日間のCOVID-19 mRNAワクチン接種の有無を比較し、基礎疾患
を考慮した調整オッズ比を推定した。



成人コホート、高齢者コホートそれぞれにおいて、COVID-19 mRNAワクチンの追加接種後の成人と高齢者の死亡リスクについて、
有意な上昇は認められなかった。

2) Wataru Mimura, Chieko Ishiguro, Megumi Maeda, Fumiko Murata & Haruhisa Fukuda (2024) Association between mRNA COVID-19 vaccine boosters and mortality in Japan:
The VENUS study, Human Vaccines & Immunotherapeutics, 20:1, 2350091

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