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【資料5】赤池参考人提出資料 (14 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_49021.html |
出典情報 | 精神保健医療福祉の今後の施策推進に関する検討会(第4回 1/15)《厚生労働省》 |
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公益社団法人全国精神保健福祉会連合会 ヒヤリング補足資料 2025/1/15
資料3
【体験事例】
身体拘束に関する事例
1.母親からの相談
18 歳の娘さんが精神科病院に入院した際に、身体拘束を受けオムツ使用となった。それ
だけでもショックだったことに加えて、男性看護師からオムツ交換の処置を受けた。3 ヶ
月して退院したが、身体拘束、オムツ着用、男性看護師からオムツ交換をされた…これら
の体験が頭から離れないようで、「こんな私は生きている価値がない」「死んでしまえば良
かった」「おまえのせいで入院させられて、あんなひどい目にあった」など、病状よりも入
院経験への嫌悪感で、部屋に閉じこもって泣いてばかりいる。どうしたらよいのか。
2.母親からの話し
数年間は、通院に行けずに部屋にこもっていて、母親が薬をもらいに行って服薬だけは
続けていたが、突然に暴れ出したので 110 番通報をした。警察官・保健所が立ち会い入院
となった。病院に着いた時には落ち着いて、医師とも会話ができる状態だったが、入院が
決まるとベッドに寝かされて身体拘束をされた。家族が、この状態で、なぜ拘束が必要な
のかを尋ねると、
「念のため」という回答だったが、今は落ち着いているのに…と、納得が
いかなかった。
3.夫からの話し
わが家は妻が双極症Ⅰ型です。数年に 1 度、大きな躁状態を経験します。2020 年 4 月
に急性の錯乱状態に陥り、「夫に殺される」との妄想から 10 歳の娘と一緒に自宅トイレ内
に立て籠もり、自ら 110 番通報するようなエピソードがありました。
結局、通報を受けた警察官によって保護され、警察車両で精神科病院に搬送され、非自
発的入院(医療保護入院)となりました。
4~5 人の警察官の付き添いが必要なほどの状態だったので、家族としては入院後の身体
拘束はやむを得ないのではないかという心境でしたが、新しくついた主治医は「拘束はせ
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資料3
【体験事例】
身体拘束に関する事例
1.母親からの相談
18 歳の娘さんが精神科病院に入院した際に、身体拘束を受けオムツ使用となった。それ
だけでもショックだったことに加えて、男性看護師からオムツ交換の処置を受けた。3 ヶ
月して退院したが、身体拘束、オムツ着用、男性看護師からオムツ交換をされた…これら
の体験が頭から離れないようで、「こんな私は生きている価値がない」「死んでしまえば良
かった」「おまえのせいで入院させられて、あんなひどい目にあった」など、病状よりも入
院経験への嫌悪感で、部屋に閉じこもって泣いてばかりいる。どうしたらよいのか。
2.母親からの話し
数年間は、通院に行けずに部屋にこもっていて、母親が薬をもらいに行って服薬だけは
続けていたが、突然に暴れ出したので 110 番通報をした。警察官・保健所が立ち会い入院
となった。病院に着いた時には落ち着いて、医師とも会話ができる状態だったが、入院が
決まるとベッドに寝かされて身体拘束をされた。家族が、この状態で、なぜ拘束が必要な
のかを尋ねると、
「念のため」という回答だったが、今は落ち着いているのに…と、納得が
いかなかった。
3.夫からの話し
わが家は妻が双極症Ⅰ型です。数年に 1 度、大きな躁状態を経験します。2020 年 4 月
に急性の錯乱状態に陥り、「夫に殺される」との妄想から 10 歳の娘と一緒に自宅トイレ内
に立て籠もり、自ら 110 番通報するようなエピソードがありました。
結局、通報を受けた警察官によって保護され、警察車両で精神科病院に搬送され、非自
発的入院(医療保護入院)となりました。
4~5 人の警察官の付き添いが必要なほどの状態だったので、家族としては入院後の身体
拘束はやむを得ないのではないかという心境でしたが、新しくついた主治医は「拘束はせ
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