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資料2_医学系研究力の強化について (4 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/124/mext_00015.html
出典情報 今後の医学教育の在り方に関する検討会(第12回 3/21)《文部科学省》
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国家戦略上重要な研究課題について
①生命科学とAI/データ駆動型研究の融合

②基礎医学と臨床医学の連携・協働による
ヒトに係る生命現象の解明

近年、シーケンサー技術やマルチオミックス、メタボロー
ム・トランスクリプトーム・エピゲノム解析、クライオ電子顕微
鏡などのウェット技術と、数理、AI や通信、コンピューティン
グ技術などのドライ技術がともに急速に発展しており、ライ
フサイエンス研究の可能性が大幅に拡大している。
具体的には、精緻な計測技術の活用や、複数機関の連携
により取得された臨床データ等の大量のデータを基に、AI
等の情報科学を活用して新たな知見を創出するデータ駆動
型研究を推進することが重要である。

医学系研究においては、基礎から臨床への橋渡しと、臨
床上のニーズの基礎研究へのフィードバックの両面からな
る双方向のトランスレーショナルリサーチなど、基礎医学と
臨床医学の連携がかねてより推進されてきた。
近年、基礎的な研究にヒトのデータを活用し、ヒトに係る生
命現象の解明を目指すHuman Biologyの進展など、基礎と
臨床の距離が近くなってきており、臨床現場を持つ大学病
院がこの潮流を牽引することが重要である。

③健康・医療戦略等の
国家的・社会的要請への貢献

④ 少子・超高齢社会を迎える日本社
会の持続性・継続性向上への貢献

医学系研究は、健康寿命の延伸等の国家的・社会的な要
請へ貢献してきており、今後もその負託に応えていく必要が
ある。
このため、第3期健康・医療戦略の「2.3-2 社会的課
題の解決に資する研究開発の推進」に記載のがん、小児・
難病・希少疾病、ワクチン・診断薬・治療薬、医療機器、認
知症・脳神経疾患及び循環器病に係る研究開発をはじめ、
政府方針に明記された社会課題の解決への貢献を見据え
た研究を推進することが重要である。

我が国が他の先進国に先駆けて少子・超高齢社会を迎
える中、医学系研究には、あらゆる年代が健康な社会(幸
齢社会)の実現や、将来の医療費負担の軽減への貢献も
期待されている。
このため、個別化医療や予防医療・先制医療といった、
医療における新たな要請に応える研究や、健康づくりやヘ
ルスケア研究開発、新たな知見を通じたより適切な薬剤の
投与手法や薬物治療の最適化等を通じた社会保障制度
の持続性確保と新産業創出に貢献する研究等を推進する
ことにより、社会の持続性・継続性の向上に貢献すること
も重要である。

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