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医療機器感染症定期報告感染症別文献一覧表 (5 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190382_00011.html |
出典情報 | 薬事・食品衛生審議会 医療機器・再生医療等製品安全対策部会(令和4年度第1回 7/12)《厚生労働省》 |
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ID
28
感染症(PT)
ブドウ球菌感染
出典
Risk analysis.
40(2020)1645-1665
養豚に抗生物質が使用されることが抗生物質耐性黄色ブドウ球菌の蔓延に寄与していることを示す証
拠を収集するため、2017年6月より前に公開された166の文献を検索し、ブタ関連のMRSAについての調
査が行われた。MRSAの有病率は、食肉処理場のブタ(30.4%)、産業用豚の作業員(24.4%)、獣医
(16.8%)でも非常に多かった。これらの結果は、家畜の飼育からの抗生物質耐性病原体の拡散を食い
止めるための追加の予防措置と、このリスクを追跡するための合理化された報告システムの必要性を強
調している。
2017年に日本の小児外来診療所におけるロタウイルスサーベイランス中に、2日間の下痢及び嘔吐の病
歴があった15歳の女性から、G15遺伝子型を有するA群ロタウイルス(RVA)が検出された。G15遺伝子型
は、これまでウシからのみの検出であったが、分離株の遺伝子型解析の結果から、この株がウシ種由来
の人獣共通感染症のウイルスであることが示唆された。これは、ヒトで検出されたRVA G15株の最初の
報告である。
29
ロタウイルス胃
腸炎
J Gen Virol.
102(2021)001581
30
ロタウイルス感
染
J Gen Virol.
(2020)001532
31
ロタウイルス感
染
Virus Genes.
57(2021)338-357
32
異型クロイツフェ ProMED-mail
ルト・ヤコブ病
20210420.8318127
33
34
35
概要
中国四川省の養豚場で、1~7日齢の子ブタの大多数が重度の下痢を伴い死亡、さらに飼育者3人も軽
度の下痢を呈した。臨床症状を示す子ブタ、健康な母ブタ、飼育者の糞便試料が採取され、ロタウイルス
Aの検出、分離株の特性評価が行われた。分析によってG3P[13]PoRVAのブタからヒトへの種間伝播が
確認された。
ヒトG4P[6]ロタウイルス株の正確な進化パターンはまだ解明されていないため、本研究では、タイの重度
の下痢で入院した患者の糞便検体から同定された、2つのG4P[6]ロタウイルス株について、ヒトG4P[6]株
の全ゲノムを分析し、それらの進化の起源を研究および確認した。全ゲノム解析および系統発生分析の
結果、ブタからヒトへの種間伝達イベントの発生が示唆された。
2020年12月22日、マドリッドのAlgeteにある中央獣医学研究所はラリオハの動物衛生地域研究所より、
牛海綿状脳症(BSE)に感染している疑いのある神経組織サンプルを受け取った。イムノブロッティングに
より、非定型BSE(H型株)が確認された。このサンプルは、生後48カ月以上の動物を対象とした伝染性海
綿状脳症(TSE)サーベイランスプログラムで採取されたもので、当該種は、2003年4月20日に生まれた
交雑種のウシであった。
異型クロイツフェ ProMED-mail
ルト・ヤコブ病
20210906.8650185
問題点:ブラジルのウシ2頭において非定型の牛海綿状脳症(BSE)が確認された。【概要】ブラジルにお
ける非定型BSEに関する情報。ブラジルは、国内の2箇所の食肉工場で「非定型の」狂牛病が発生してい
ることが確認されたとして、中国への牛肉輸出を停止した。ブラジル農水省は2021年9月4日に発表した
声明の中で、牛肉の輸出停止は直ちに開始されると述べ、中国政府はいつ輸入を再開するかを決定す
ると付け加えた。一時中断は両国間の既存の二国間議定書に基づいて実施されたが、同省は「ヒトや動
物の健康に対するリスクがない」と強調した。ブラジルは世界最大の牛肉輸出国で、中国が最大の輸入
国である。ブラジルの牛肉輸出の半分以上が中国と香港に向けたものである。同省によると、本牛海綿
状脳症(BSE)の2例は、ミナスジェライス州とマットグロッソ州の高齢ウシを対象とした検査において同定
され、「自然発生的かつ孤発的で、汚染された食餌の摂取とは無関係」の疾患とみられることから「非定
型」とされた。同省は「ブラジルは定型BSE例を記録したことがない。」としており、このことは国際獣疫事
務局も公式に通知している。2019年6月、マットグロッソ州の17歳齢ウシにおいて非定型BSEが発生した
際も、ブラジルは中国への牛肉輸出を一時的に停止している。
異型クロイツフェ ProMED-mail
ルト・ヤコブ病
20210907.8652097
問題点:ブラジルのウシ2頭において非定型の牛海綿状脳症(BSE)H型が確認された。【概要】ブラジル
における非定型BSEに関する情報。[1例目]ブラジルのミナスジェライス州カンポ・アズーのウシ1頭にお
いて非定型BSEが確認され、H型と分類された。発生源は不明又は調査中である。ブラジル牛海綿状脳
症(BSE)サーベイランスシステムは、H型非定型BSEの症例を検出した。検体はと畜場で緊急屠殺され
た10歳齢のウシから採取された。ペルナンブコ州の国立農業防衛研究所(LFDA/PE)においてプリオン
抗原の存在が検出された後、検体はアルバータ州レスブリッジにあるカナダ食品検査局のOIEのBSEリ
ファレンス研究所に送られた。確認試験の結果は2021年9月3日に得られた。本例はブラジルにおける23
年間のサーベイランスで同定された非定型BSEの4番目の症例である。3番目の症例は2019年に検出さ
れた。本症例とマットグロッソ州で報告された症例は、互いに近接して検出された孤立した事象である。
特定危険部位は適切に除去され処分された。当該ウシの肉や他の生産物は食物連鎖には入らず、反芻
動物集団に対するリスクにはならない。本事例に関する調査は完了している。対応として、検疫、追跡調
査、スクリーニング、選択的殺処分、死体・副産物・廃棄の公的処理、畜産物の公的廃棄が実施された。
[2例目]ブラジルのマットグロッソ州コライダーのウシ1頭において非定型BSEが確認され、H型と分類さ
れた。発生源は不明又は調査中である。ブラジル牛海綿状脳症(BSE)サーベイランスシステムは、H型
非定型BSEの症例を検出した。検体はと畜場で緊急屠殺された11歳齢のウシから採取された。ペルナン
ブコ州の国立農業防衛研究所(LFDA/PE)においてプリオン抗原の存在が検出された後、検体はアル
バータ州レスブリッジにあるカナダ食品検査局のOIEのBSEリファレンス研究所に送られた。確認試験の
結果は2021年9月3日に得られた。本例はブラジルにおける23年間のサーベイランスの間に同定された
非定型BSEの5番目の症例である。3番目の症例は2019年に検出された。本症例とミナスジェライス州で
報告された症例は、互いに近接して検出された孤立した事象である。特定危険部位は適切に除去され処
分された。このウシの肉や他の生産物は食物連鎖には入らず、反芻動物集団に対するリスクにはならな
い。本事例に関する調査は完了している。対応として、検疫、追跡調査、スクリーニング、選択的殺処分、
死体・副産物・廃棄の公的処理、畜産物の公的廃棄が実施された。
異型クロイツフェ ProMED-mail
ルト・ヤコブ病
20210918.8685861
サマセット州の農場でBSE発症が報告された。BSE感染した種は当該農場から隔離され死亡が確認され
た旨、動植物保健局より2021年9月17日に報告された。当該種の感染経緯については調査が完了する
まで明確にできないが、家畜の移動は制限され予防的措置が取られている。今回報告された事象により
BSEが食品流通に入るリスクはないとしている。また英国のBSEリスクステータスはコントロース下にあ
り、ヒトへの公衆衛生および食物流通へのリスクはないと繰り返し述べられている。BSEの発症確認は
1980年代から1990年代で英国のウシの群集内で発見された。異常プリオンで汚染された肉骨粉を摂取
したことによるものとされている。1990年代半ばからBSEに汚染された牛肉を摂取したことに起因する人
へのクロイツフェストヤコブ病感染が問題となった。これまでに177人が発症、死亡に至っている。世界中
で英国産の牛肉の販売が中止され、一定の禁輸措置は2019年まで継続されいてるものもあった。食品
安全基準機関のスポークスマンは、とウシのBSE感染防止のため厳格な手順がとられており、新たに食
品流通にBSE感染牛が入るリスクは極めて低いと考えられている。家畜への食餌管理、感染リスクが考
えられる種の予防的隔離等、厳密な防止策がとられBSEリスク低減のため管理されていることを強調。ま
た、一方で消費者へは食品安全基準機関により重要な防止策が継続されていること、食肉の衛生管理
が英国内の全ての食肉加工施設で実施され消費者へ安全を担保することを再優先事項とされているこ
とを再認識いただきたい、と述べた。
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感染症(PT)
ブドウ球菌感染
出典
Risk analysis.
40(2020)1645-1665
養豚に抗生物質が使用されることが抗生物質耐性黄色ブドウ球菌の蔓延に寄与していることを示す証
拠を収集するため、2017年6月より前に公開された166の文献を検索し、ブタ関連のMRSAについての調
査が行われた。MRSAの有病率は、食肉処理場のブタ(30.4%)、産業用豚の作業員(24.4%)、獣医
(16.8%)でも非常に多かった。これらの結果は、家畜の飼育からの抗生物質耐性病原体の拡散を食い
止めるための追加の予防措置と、このリスクを追跡するための合理化された報告システムの必要性を強
調している。
2017年に日本の小児外来診療所におけるロタウイルスサーベイランス中に、2日間の下痢及び嘔吐の病
歴があった15歳の女性から、G15遺伝子型を有するA群ロタウイルス(RVA)が検出された。G15遺伝子型
は、これまでウシからのみの検出であったが、分離株の遺伝子型解析の結果から、この株がウシ種由来
の人獣共通感染症のウイルスであることが示唆された。これは、ヒトで検出されたRVA G15株の最初の
報告である。
29
ロタウイルス胃
腸炎
J Gen Virol.
102(2021)001581
30
ロタウイルス感
染
J Gen Virol.
(2020)001532
31
ロタウイルス感
染
Virus Genes.
57(2021)338-357
32
異型クロイツフェ ProMED-mail
ルト・ヤコブ病
20210420.8318127
33
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35
概要
中国四川省の養豚場で、1~7日齢の子ブタの大多数が重度の下痢を伴い死亡、さらに飼育者3人も軽
度の下痢を呈した。臨床症状を示す子ブタ、健康な母ブタ、飼育者の糞便試料が採取され、ロタウイルス
Aの検出、分離株の特性評価が行われた。分析によってG3P[13]PoRVAのブタからヒトへの種間伝播が
確認された。
ヒトG4P[6]ロタウイルス株の正確な進化パターンはまだ解明されていないため、本研究では、タイの重度
の下痢で入院した患者の糞便検体から同定された、2つのG4P[6]ロタウイルス株について、ヒトG4P[6]株
の全ゲノムを分析し、それらの進化の起源を研究および確認した。全ゲノム解析および系統発生分析の
結果、ブタからヒトへの種間伝達イベントの発生が示唆された。
2020年12月22日、マドリッドのAlgeteにある中央獣医学研究所はラリオハの動物衛生地域研究所より、
牛海綿状脳症(BSE)に感染している疑いのある神経組織サンプルを受け取った。イムノブロッティングに
より、非定型BSE(H型株)が確認された。このサンプルは、生後48カ月以上の動物を対象とした伝染性海
綿状脳症(TSE)サーベイランスプログラムで採取されたもので、当該種は、2003年4月20日に生まれた
交雑種のウシであった。
異型クロイツフェ ProMED-mail
ルト・ヤコブ病
20210906.8650185
問題点:ブラジルのウシ2頭において非定型の牛海綿状脳症(BSE)が確認された。【概要】ブラジルにお
ける非定型BSEに関する情報。ブラジルは、国内の2箇所の食肉工場で「非定型の」狂牛病が発生してい
ることが確認されたとして、中国への牛肉輸出を停止した。ブラジル農水省は2021年9月4日に発表した
声明の中で、牛肉の輸出停止は直ちに開始されると述べ、中国政府はいつ輸入を再開するかを決定す
ると付け加えた。一時中断は両国間の既存の二国間議定書に基づいて実施されたが、同省は「ヒトや動
物の健康に対するリスクがない」と強調した。ブラジルは世界最大の牛肉輸出国で、中国が最大の輸入
国である。ブラジルの牛肉輸出の半分以上が中国と香港に向けたものである。同省によると、本牛海綿
状脳症(BSE)の2例は、ミナスジェライス州とマットグロッソ州の高齢ウシを対象とした検査において同定
され、「自然発生的かつ孤発的で、汚染された食餌の摂取とは無関係」の疾患とみられることから「非定
型」とされた。同省は「ブラジルは定型BSE例を記録したことがない。」としており、このことは国際獣疫事
務局も公式に通知している。2019年6月、マットグロッソ州の17歳齢ウシにおいて非定型BSEが発生した
際も、ブラジルは中国への牛肉輸出を一時的に停止している。
異型クロイツフェ ProMED-mail
ルト・ヤコブ病
20210907.8652097
問題点:ブラジルのウシ2頭において非定型の牛海綿状脳症(BSE)H型が確認された。【概要】ブラジル
における非定型BSEに関する情報。[1例目]ブラジルのミナスジェライス州カンポ・アズーのウシ1頭にお
いて非定型BSEが確認され、H型と分類された。発生源は不明又は調査中である。ブラジル牛海綿状脳
症(BSE)サーベイランスシステムは、H型非定型BSEの症例を検出した。検体はと畜場で緊急屠殺され
た10歳齢のウシから採取された。ペルナンブコ州の国立農業防衛研究所(LFDA/PE)においてプリオン
抗原の存在が検出された後、検体はアルバータ州レスブリッジにあるカナダ食品検査局のOIEのBSEリ
ファレンス研究所に送られた。確認試験の結果は2021年9月3日に得られた。本例はブラジルにおける23
年間のサーベイランスで同定された非定型BSEの4番目の症例である。3番目の症例は2019年に検出さ
れた。本症例とマットグロッソ州で報告された症例は、互いに近接して検出された孤立した事象である。
特定危険部位は適切に除去され処分された。当該ウシの肉や他の生産物は食物連鎖には入らず、反芻
動物集団に対するリスクにはならない。本事例に関する調査は完了している。対応として、検疫、追跡調
査、スクリーニング、選択的殺処分、死体・副産物・廃棄の公的処理、畜産物の公的廃棄が実施された。
[2例目]ブラジルのマットグロッソ州コライダーのウシ1頭において非定型BSEが確認され、H型と分類さ
れた。発生源は不明又は調査中である。ブラジル牛海綿状脳症(BSE)サーベイランスシステムは、H型
非定型BSEの症例を検出した。検体はと畜場で緊急屠殺された11歳齢のウシから採取された。ペルナン
ブコ州の国立農業防衛研究所(LFDA/PE)においてプリオン抗原の存在が検出された後、検体はアル
バータ州レスブリッジにあるカナダ食品検査局のOIEのBSEリファレンス研究所に送られた。確認試験の
結果は2021年9月3日に得られた。本例はブラジルにおける23年間のサーベイランスの間に同定された
非定型BSEの5番目の症例である。3番目の症例は2019年に検出された。本症例とミナスジェライス州で
報告された症例は、互いに近接して検出された孤立した事象である。特定危険部位は適切に除去され処
分された。このウシの肉や他の生産物は食物連鎖には入らず、反芻動物集団に対するリスクにはならな
い。本事例に関する調査は完了している。対応として、検疫、追跡調査、スクリーニング、選択的殺処分、
死体・副産物・廃棄の公的処理、畜産物の公的廃棄が実施された。
異型クロイツフェ ProMED-mail
ルト・ヤコブ病
20210918.8685861
サマセット州の農場でBSE発症が報告された。BSE感染した種は当該農場から隔離され死亡が確認され
た旨、動植物保健局より2021年9月17日に報告された。当該種の感染経緯については調査が完了する
まで明確にできないが、家畜の移動は制限され予防的措置が取られている。今回報告された事象により
BSEが食品流通に入るリスクはないとしている。また英国のBSEリスクステータスはコントロース下にあ
り、ヒトへの公衆衛生および食物流通へのリスクはないと繰り返し述べられている。BSEの発症確認は
1980年代から1990年代で英国のウシの群集内で発見された。異常プリオンで汚染された肉骨粉を摂取
したことによるものとされている。1990年代半ばからBSEに汚染された牛肉を摂取したことに起因する人
へのクロイツフェストヤコブ病感染が問題となった。これまでに177人が発症、死亡に至っている。世界中
で英国産の牛肉の販売が中止され、一定の禁輸措置は2019年まで継続されいてるものもあった。食品
安全基準機関のスポークスマンは、とウシのBSE感染防止のため厳格な手順がとられており、新たに食
品流通にBSE感染牛が入るリスクは極めて低いと考えられている。家畜への食餌管理、感染リスクが考
えられる種の予防的隔離等、厳密な防止策がとられBSEリスク低減のため管理されていることを強調。ま
た、一方で消費者へは食品安全基準機関により重要な防止策が継続されていること、食肉の衛生管理
が英国内の全ての食肉加工施設で実施され消費者へ安全を担保することを再優先事項とされているこ
とを再認識いただきたい、と述べた。
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