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医療機器感染症定期報告感染症別文献一覧表 (7 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190382_00011.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 医療機器・再生医療等製品安全対策部会(令和4年度第1回 7/12)《厚生労働省》
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ID

41

感染症(PT)

出典

Comparative
Immunology,
抗菌薬感受性試
Microbiology and

Infectious Diseases.
73(2020)101564

概要
子ブタおよび養豚従事者の糞便中のESBLおよびカルバペネマーゼを産生する大腸菌の保有状況を評
価するために、5つの養豚場を対象とした横断的研究を実施した。子ブタ(n=155)と養豚業者(n=21)から
採取した糞便を処理し、大腸菌の分離と特性解析を行った。子ブタから124株、農家から21株の大腸菌を
分離し、ESBL産生能をスクリーニングしたところ、子ブタからの分離株の44.4%(55/124)、農家からの分
離株の42.9%(9/21)がESBL陽性であった。子ブタおよび養豚従事者から分離されたESBL陽性菌は、
blaCTX-Mを保有し、その他のβ-ラクタム系薬、スルホンアミド系薬、キノロン系薬、テトラサイクリン系薬
の耐性遺伝子も保有していた。下痢症の子ブタ(50%、49/98)および交雑種の子ブタ(52.7%、39/74)
は、非下痢症の子ブタ(23.1%、6/26)および純血種の子ブタ(32%、16/50)に比べて、ESBL産生株の保
有数が有意に多かった(p<0.05)。子ブタは9株、養豚従事者は2株のカルバペネム耐性菌を保有してい
た。子ブタからの2株と養豚従事者からの1株がblaNDM遺伝子を保有していた。同じ農場の子ブタと養豚
従事者から分離されたblaNDM陽性大腸菌は、抗菌性パターン、耐性遺伝子、配列(ST-167)、プラスミド
タイプ(IncX3)が類似していた。インドでは、食用動物の治療にカルバペネム系抗菌薬は使用されていな
いため、子ブタのカルバペネム耐性大腸菌は、ヒトとの接触や一般的な環境に由来する可能性があり、
公衆衛生上重要である。
本報告は保存容器漏れにより汚染された血小板濃縮物の輸血を受け、63歳の患者が敗血症を発症し死
亡に至った報告である。慢性腎臓病及び肝疾患を有する63歳の患者が手術に備えて病原体を減らした
血小板輸血を受け、敗血症性輸血反応により死亡された。血小板保存容器は圧力試験で漏出が認めら
れ、目視では漏出は確認されなかった。保存容器漏れを介した病原体現象血小板濃縮物の製造後感染
汚染と一致した。汚染源は不明である。正常な環境で成分を貯蔵し輸送する努力が必要である。

細菌性敗血症

Transfusion.
61(2021)641-648

産科的感染症

国立衛生研究所の研究によると、胎児と羊水を含む胎盤膜は、SARS-CoV-2ウイルスが感染を引き起こ
すために使用する主要な細胞表面受容体であるACE2受容体の形成に必要なメッセンジャーRNA
(mRNA)分子を欠いている。彼らの調査結果は、ジャーナルeLifeに掲載されている。これらの胎盤組織
はまた、SARS-CoV-2が細胞に侵入するために使用するTMPRSS2と呼ばれる酵素の形成に必要な
NIHホームページ.
mRNAを欠いている。研究著者によると、受容体と酵素の両方が胎盤にはごく僅かな量しか存在せず、
https://www.nih.gov/ne
SARS-CoV-2がウイルス感染した女性の胎児又は新生児でめったに発見されなかった理由であると説
ws-events/news明できると示唆している。 NIHのNICHD 研究所(Eunice Kennedy Shriver National Institute of Child
releases/placentaHealth and Human Development)の周産期医学研究部門責任者のRoberto Romero医学博士が率いる
lacks-major研究者らは、以前の研究がSARS-CoV-2感染の潜在的なルートとして示唆した分子(CD147受容体及び
molecules-used-sars酵素カテプシンL及びフリンを含む)を胎盤は含んでいることを見出した。彼らはまた、胎盤及び膜組織
cov-2-virus-causeで、ACE2受容体を持つマクロファージ(免疫細胞)の一種を検出した。しかし、彼らは、感染したマクロ
infection.2020/07/14
ファージが正常な妊娠中にSARS-CoV-2ウイルスを胎盤、膜、胎児に拡散できることを示す証拠は殆ど
ないと述べている。最後に、研究者らは、胎盤にはジカウイルスとサイトメガロウイルスの感染に使用さ
れる受容体が大量に含まれていることを発見した。これらはどちらも妊娠中に女性から胎児に感染すると
深刻な健康リスクをもたらすことが知られている。

44

旋毛虫症

Outbreak
NewsToday.http://outb
reaknewstoday.com/tri
chinosis-casesreported-in-canuelasbuenos-aires-linkedto-sausage-42826/

45

旋毛虫症

42

43

46

旋毛虫症

アルゼンチンのBuenos Aires州Canuelas市政府は、保健省と人獣共通感染症局を通じて、市内で8例の
旋毛虫症が確認されたと報告しているが、同時に更に5例の臨床検査結果が保留中である。その感染症
はソーセージの消費によるものである。製造施設の名前や病気が発生した場所は明らかにされていな
い。状況が判明してから、自治体はその感染の原因を決定しようとして異なる地域を通じて行動を調整し
た。作られた場所の適切な原産地情報がなかった製品のいくつかが押収された。起源に関する明確な情
報を持ち、正式に認可された施設で調理されたソーセージのみを消費する必要があることを住民に周知
ことが重要である。
Buenos Aires州とCordoba州の都市で3件の旋毛虫症の発生が検出され、アルゼンチン感染症学会は、
遅れずに予防措置を講じ、旋毛虫症の感染を回避するように住民に警報を発した。この寄生虫病の発生
は、Buenos Aires州のCanuelasとChascomusの町、及びCordoba州のVilla del Totoralで記録された。
Buenos Aires保健省からInfobae(ウェブサイト)に報告され、疫学カレンダー2021の開始以来、旋毛虫症
の疑いのある321症例が報告されている。そのうち61人の感染が確認された。症例は、Canuelas、
Chascomus、lorentino Ameghino、La Plata、La Matanza、Lomas de Zamoraで報告された。「秋から春に
Outbreak
かけて、旋毛虫症の発生は、一般的に発生する。旋毛虫症は、一部の人々が管理なしでブタを家で屠殺
NewsToday.http://outb
することが、原因となる寄生虫の感染に有利に働くためである」と、Buenos Aires州の保健省の疫学管理
reaknewstoday.com/tri
と発生管理部門の生物学者のVanesa Defeisが説明した。「この症例は薬物で治療され、これまで死者は
chinosis-outbreaks-in記録されていない」と彼女は説明した。「症例が診断されると、豚肉を消費した身近な人に警告が発せら
buenos-aires-andれ、彼らは徴候に気を付けなければならない。感染には最大45日間の潜伏期間があるためである」と
cordoba-53983/
Defeisは説明した。旋毛虫症の臨床像は、ヒトでは非常に多様である。無症候性の感染症から重篤な病
気まで現れる可能性がある。最初は胃腸の症状が特徴で、その後、まぶたの浮腫、発熱、筋肉痛や痛み
が続く。それが悪化した場合、患者は神経学的及び心臓の障害を示す可能性がある。アルゼンチンとチ
リは旋毛虫症の流行国と見なされている。南米地域のその他の国々では、旋毛虫症の症例は長年にわ
たってヒトでは報告されていない」と、アルゼンチン感染症学会の警報を発した委員会の委員であるPia
Machuca博士が語った。
本研究では、南米における動物とヒトの旋毛虫症に関する情報をまとめ、ヒトの症例分布とヒトと動物の
感染源が分析された。アルゼンチンとチリでは、旋毛虫症は風土病となっており、家畜や野生動物、そし
てヒトにおいて旋毛虫の感染が定期的に報告されている。アルゼンチンでは、ブタなどの家畜、イヌやネ
ズミなどの共生動物、イノシシなどの野生動物で旋毛虫の感染が記録されている。アルゼンチンではヒト
の旋毛虫症の症例が増加しており、これは豚肉の消費量が増加したこととの関連性が示唆されている。
Veterinary parasitology. チリで行われた調査では、シナチクネズミで旋毛虫の感染が認められた。調査対象地域の農業慣行が、
297(2021)109540
ネズミと飼育されているブタとの接触を容易にしていると結論づけている。南米で食用とされている動物
種の中で、より多くの宿主となっていたのはブタとイノシシであった。一部地域で食用に飼育されているブ
タやイノシシ、その他の狩猟種で本感染症の高い有病率が報告されていることを考慮すると、この人獣
共通感染症のヒトへの感染リスクを低減するためには、食肉市場の規制を改善し、消費される前に感染
を検出するとともに、リスク管理とバイオセキュリティの役割に焦点を当てることが重要であると考えられ
る。

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