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医療機器感染症定期報告感染症別文献一覧表 (6 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190382_00011.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 医療機器・再生医療等製品安全対策部会(令和4年度第1回 7/12)《厚生労働省》
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ID

感染症(PT)

出典

36

異型クロイツフェ ProMED-mail
ルト・ヤコブ病
20210923.8694411

37

肝蛭症

38

狂犬病

39

狂犬病

40

狂犬病

One Health.
13(2021)100249

概要
レポートの種類:即時通知 イベントの開始日:2021年9月1日 イベントの確認日:2021年9月16日 報告
日:2021年9月17日 通知の理由:BSEの再発 前回の発生日:2015年9月27日 病原体:プリオン 発症頭
数:1頭 疫学的単位:農場(サマセット州/英国) 調査対象(ウシ)/疑わしい症例(300)/特定症例(1)/死
亡(0)/屠殺対象(1)/商用使用目的の屠殺(0)/ワクチン投与(0) 影響を受けた種:年齢6.5歳の原産種
で酪農場で172頭の泌乳牛、若い雌牛と飼育されていた。食肉用種として飼育されていた。5年前に購入
された20頭以外は全ての家畜は人工授精により誕生した国内原産種であった。当該感染の発症起源:
不明または決定的ではない。当該種は妊娠しており、分娩時期が近付いていた。農夫によると当該種の
異常行動(頭部を揺らす、足先を丸める、攻撃的姿勢をとる)が見られていたとのことであった。当該種は
妊娠に起因する高カルシウム血症によると見られる代謝障害(ミルク熱)も疑われたこともあり、2021年9
月2日に人道的措置として安楽死が選択された。国内の定期的サーベイランスにより月齢48か月以上を
対象するBSE検査を実施した。屠殺場への送致はなく食品流通工程への侵入はなかった。よって当該種
によるヒトへの健康被害発生のリスクはなかった。包括的な疫学調査が現在実施されている。全ての関
連する群集および子孫集団を特定し隔離した。BSE検出試験を実施される予定である。国内では、消
毒、選択的殺処分、動物製品の公式な破棄、死骸、副産物、廃棄物の公式な処分、トレーサビリティーが
実施された。
ボリビア北部のアルティプラーノでは、ヒトにおける肝蛭症の高い罹患率が報告されている。感染リスク
低減のための対策として、動物のリザーバー(保菌)種の優先順位を確立する必要がある。ブタの肝蛭
への感染力とその潜在的なリザーバーとしての役割を評価するための研究が行われた。研究の結果、ブ
タは肝蛭のライフサイクル全体を保証し、この地域での肝蛭症の感染に関与していることが明らかになっ
た。

DALLAS Observer.
https://www.dallasobse
2021年に米国テキサス州にて、ウシの狂犬病が急増した。ウシに狂牛病が発生することは稀であるが、
rver.com/news/rabies発生すると急速に群れ全体に広がり、脅威となる。狂犬病は致死的な病気であり、ヒトへの感染事例に
has-skyrocketedおいて積極的な治療を試みても治癒した事例は少ない。
among-cattle-intexas-in-2021メキシコのユカタン半島で初めて7症例の狂犬病ウイルスに罹患したウシの報告がなされた。国立保健
健康局は2021年第一四半期のデータをとりまとめ、カンペチェからの当該ウイルス感染報告はないことを
発表した。2021年1-3月間で87症例の狂犬病ウイルスへ罹患した動物の報告がメキシコ国内で受領され
ている。15州からの報告であった。昨年の同時期より4.4%の減少を確認した(昨年同時期では91症例で
あった)。国立疾病管理局によると、最も発生率が高い動物はウシとされている。ユカタン半島地区では
昨年度の第一四半期より20%上昇が確認されている。1例イヌへの感染、4例ウシへの感染であった。人
畜共通感染症管理プログラム担当者は、直近20年で自宅で飼育されるペットから狂犬病ウイルスの伝播
は起こり得ることであるにもかかわらず、ヒトへの狂犬病ウイルス感染の報告はないことから、ワクチン接
種が積極的に実施されたことが奏功している結果と考えられると報告している。しかしながら、剖検病理
では、野生動物からの感染伝播のリスクは高く、アナグマ、アライグマ、スカンク、吸血コウモリ、感染した
イヌ、ネコ、生産家畜である去勢されていない雄牛、雌牛等による感染伝播の懸念は指摘されている。罹
患が疑わしい動物で恐水病の所見があり、異常行動が見られる場合は直ちに適切な措置を講じ、狂犬
病ウイルス罹患時のマニュアルに従い、ヒトやイヌ、ネコ他動物がウイルスを伝播されない、汚染されな
い手段をとるように心がけておく必要がある。米国のネブラスカ州で狂犬病ウイルスに罹患したウシの報
ProMED-mail
告が南東ネブラスカ公衆衛生局より報告された。報告によると、ウシへの狂犬病ウイルスの感染やイヌ
20210519.8371020
やネコと比較してその件数は少なく稀な事象として認識されている。狂犬病ウイルスの特定は死亡後の
検査で判明することが唯一の診断手段と考えられている。ウシで顕在化する狂犬病の所見は判別が難
しく、他の一般的な疾患と取り違える可能性も考えられる。そのためヒトへは接触伝染による曝露のリス
クがある。ヒトへの感染を予防するためには、家畜、ウシ、ペットにワクチン接種を行い、当該動物を守る
ことが一番効果的な手法とされている。ネブラスカの公衆衛生局はウシやその他恒温動物では狂犬病症
状が急速に増悪し重篤化するリスク高いとしている。神経学的症状の増悪も急速であるとしている。最も
多い感染経路としては、罹患した野生動物に咬まれた創部から唾液を介した感染と考えられている。曝
露後、2週間から数か月、症状が顕在化し臨床症状として現れるまで時間を要することもあるが、平均的
な症状出現までの期間はウイルス曝露後4-8週と考えられている。死亡は通常発症後2-4日と急性転帰
をたどる。衛生局はまた、狂犬病は全ての家畜に発症のリスクがあり、特に突然の疾患発生、急激に増
悪する神経学的所見を認めた場合は狂犬病を疑うことも必要としている。しかし、ウシにおいては臨床症
状が特異的なものではなく、他の疾患に類似した所見もあるため、判別が難しいのも事実である。一般
的に狂犬病発症時の臨床症状として報告されているものは以下のとおりである。 -抑うつ傾向がみられ
る -食餌行動が困難になる -攻撃性が増す -大声で吠える -過剰な流涎 -異常行動、通常と異なる行動
をとる、過剰な緊張感がある、イライラしている -痙攣

ProMED-mail
20210903.8642041

2021年8月27日(金)南カリフォルニア健康環境局からの報告:スカンク、ブタ、ヒトへの狂犬病ウイルスの
曝露 南カリフォルニアの健康環境局から、スカンクに狂犬病ウイルスの陽性反応がテストで検出された
との報告があった。1人が当該ウイルスへの曝露により病院を受診した。ブタへの曝露も1件確認され、公
衆衛生獣医へ相談された。スカンクについては2021年8月25日に検査研究所へサンプルが提出され、
2021年8月26日に陽性と診断された。南カリフォルニアの規定では、全てのイヌ、ネコ、フェレットに対し狂
犬病ウイルスのワクチン接種を義務付けている。また、ワクチンの再接種についても継続的な狂犬病ウ
イルスの曝露からの防御として米国の農務局によって承認されたワクチンを使用し接種を行うこととして
いる。同様に家畜種で狂犬病ウイルスへの感染が疑われる例(ウシ、ウマ)については、家畜種の中で
もっともウイルスへの曝露が多く報告されている種別であることから、全ての家畜についても承認された
ワクチンによるワクチン接種を推奨している。ヤギやブタ等については、承認されたワクチンはないが、ヒ
トとの頻繁な接触が考えられるためワクチン接種を行うことが望ましい。家畜や個人で飼育する動物に対
する狂犬病ウイルスのワクチン接種については、各人は責任を有しており、対象となる動物のみではなく
自身および周辺の人々を致死的な疾患から守り健康を維持することにつながる。当該スカンクとの接触
が考えられる場合は、南カリフォルニアの健康環境局へコンタクトをとるよう呼び掛けている。飼育してい
るペットに対して狂犬病ウイルスのワクチン接種状況を常に最新の状態を維持することが当該疾病から
の防御のために最も有効な手段である。当該スカンクは今回報告された南カリフォルニアのPickens群で
初めての狂犬病ウイルスへの罹患が確認された動物であった。2021年で狂犬病ウイルスへの罹患動物
はこれまで59例、カリフォルニア州内で報告されている。2002年以降、南カリフォルニアにおける年間の
平均陽性個体数は148例である。2020年では168件の狂犬病ウイルス陽性個体の報告のうち、今回報告
されたPickens Countyからは2件含まれていた。

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