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6年制課程における薬学部教育の質保証に関するとりまとめ (2 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/103/toushin/mext_00001.html
出典情報 薬学系人材養成の在り方に関する検討会 とりまとめ(8/23)《文部科学省》
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度にかけて 28 学部が増加し、近年も平成 30 年度に1学部(公立)、令和2年度に2学部(私立)、令和3年度に2学部(公立1、私立1)が新設されている。同課程の入学定員は、平成 20 年度に 12,170 人と最大となり、その後、若干減少している(令和3年度:11,797 人)
。内訳を国公私別に見ると、国立大学が 606 人(5.1%)、公立大学が 485 人(4.1%)、私立大学が 10,706 人(90.8%)であるが、平成 20 年度までに
設立された私立大学(56 大学 57 学部)においては、入学定員の未充足や入学志願者数の減少等を背景として多くの大学で入学定員の見直しが行われている1。しかしながら、私立大学における入学者の確保は依然として厳しい状況にあり、入学定員充足率、志願倍率、入学志願者数は減少傾向が続いており2、入学定員充足率が 80%以下となる私立大学は、約3割に達している。

○加えて、私立大学における標準修業年限内の国家試験合格率(令和2年度)は、18%~85%までばらつきがあり(中央値 57%)、新卒の国家試験合格率が高い大学で
あっても標準修業年限内の合格率が低いなど、入学後の教育に課題を有する大学も存在する。

○また、厚生労働省に設置された「薬剤師の養成及び資質向上等に関する検討会」のとりまとめ(令和3年6月 30 日)においては、少子化の進行により将来的に薬剤師の供給が需要を上回り薬剤師が過剰となること、薬剤師の従事先には地域偏在に加えて、薬局に比べて病院における薬剤師が不足しているという業態の偏在等の課題があることが指摘されている。

○ 以上のような状況を踏まえ、医療の高度化、多職種連携の推進、医師の働き方改革3により、薬剤師に求められる役割が更に増大していく中において、DX(デジタルトランスフォーメーション)など社会環境の変化を見据えて求められる資質・能力を身に付けた質の高い薬剤師を養成するためには、入学者の確保・選抜の在り方のみならず入学後の教学マネジメントの確立や教員の確保をはじめとする教育の実施体制、進路指導等の出口管理までの全般にわたり、教育の質を向上させるための取組を充実・強化する必要がある。

令和3年度において平成 20 年度(11,464 人)比で 9.67%(1,108 人)減となっている。私立大学薬学部(6年制課程)の入学定員充足率は 105.8(平成 26 年度)から 89.3(令和3年度)、志願倍率は 10.06(平成 26 年度)から 7.09(令和3年度)、入学志願者数は 114,771 人(平成 26 年度)から 67,794 人(令和3年度)と減少している。
(文部科学省医学教育課調べ。なお、平成 26 年度は大阪薬科大学薬学部(4年制課程)の定員等を含む値)

3 「良質かつ適切な医療を効率的に提供する体制の確保を推進するための医療法等の一部を改正する法律」
(令和3年法律第 49 号)により、医師に対する時間外労働の上限規制が令和6年4月1日から適用される。
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