よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


参考資料9 職域におけるがん検診に関するマニュアル(平成30年3月) (42 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_28073.html
出典情報 がん対策推進協議会(第82回 9/20)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

3. 事業評価に関する検討
解説:検診機関が単独で実施できない項目については、関係機関と連携して実施する。
☐ チェックリストやプロセス指標などに基づく検討を実施する。
☐ がん検診の結果及びそれに関わる情報 ※について、市区町村や医師会等から求められた項目を全て報告
する。
※ 「がん検診の結果及びそれに関わる情報」とは、地域保健・健康増進事業報告に必要な情報を指す。

注1 肺がん診断に適格な胸部エックス線撮影:日本肺癌学会編集、肺癌取扱い規約

改訂第 8 版より
背腹一方向撮影を原則とする。適格な胸部エックス線写真とは、肺尖、肺野外側縁、横隔膜、肋骨横隔
膜角などを含むように正しく位置づけされ、適度な濃度とコントラストおよび良好な鮮鋭度をもち、中
心陰影に重なった気管、主気管支の透亮像ならびに心陰影及び横隔膜に重なった肺血管が観察できるも
の。

注2 日本肺癌学会編集、肺癌取扱い規約

改訂第 8 版より
1: 間接撮影の場合は、100mm ミラーカメラと、定格出力 150kV 以上の撮影装置を用いて 120kV 以上の
管電圧により撮影する。やむを得ず定格出力 125kV の撮影装置を用いる場合は、110kV 以上の管電
圧による撮影を行い縦隔部の感度を肺野部に対して高めるため、希土類(グラデーション型)蛍光
板を用いる。定格出力 125kV 未満の撮影装置は用いない。
2: 直接撮影(スクリーン・フィルム系)の場合は、被検者-管球間距離を 150cm 以上とし、定格出力
150kV 以上の撮影装置を用い、120kV 以上の管電圧及び希土類システム(希土類増感紙+オルソタ
イプフィルム)による撮影がよい。やむを得ず 100〜120kV の管電圧で撮影する場合も、被曝軽減
のために希土類システム(希土類増感紙+オルソタイプフィルム)を用いる。
3: 直接撮影(デジタル画像)の場合は、X 線検出器として、輝尽性蛍光体を塗布したイメージングプ
レート(IP)を用いた CR システム、平面検出器(FPD) もしくは固体半導体(CCD、CMOS など)を用
いた DR システムのいずれかを使用する。管球検出器間距離(撮影距離)150cm 以上、X 線管電圧
120~140kV、撮影 mAs 値 4mAs 程度以下、入射表面線量 0.3mGy 以下、グリッド比 8:1 以上、の条
件下で撮影されることが望ましい。
4: 撮影機器、画像処理、読影用モニタの条件については、下記のサイト(日本肺癌学会ホームペー
ジ、肺がん検診委員会からのお知らせ)に掲載された最新情報を参照すること
https://www.haigan.gr.jp/modules/kaiin/index.php?content_id=47

注3 喀痰の処理法・染色法:

公益社団法人日本臨床細胞診学会、細胞検査士会編集「細胞診標本作製マニュアル」参照
http://www.intercyto.com/lecture/manual/resp_manual.pdf
細胞診判定:
肺癌取扱い規約、日本肺癌学会ホ―ムページ「肺癌検診における喀痰細胞診の判定区分別標準的細胞」
参照
http://www.haigan.gr.jp/modules/kaiin/index.php?content_id=47

- 7-