高齢者虐待防止の推進について
現状・課題④
〇 身体拘束は、「緊急やむを得ない場合」に適正な手続きを経て実施されるものであるが、 「養
介護施設従事者等による虐待」において、適切な手続きを経ていない身体的虐待に該当する身体拘束
は、例年、被虐待者数のうち２割から３割程度発生している。

〇 高齢者虐待防止法における高齢者虐待については、養護、被養護の関係にあることが前提となっている。近
年、中高年の子どもの世話をしている親が子どもから暴力などを受けている事案が報告されているが、こうした事
案において、虐待を行った子どもは、親の養護をしていないため、「養護者」に該当しない。そのため、高齢者虐
待防止法における高齢者虐待に該当せず、市町村においては、「高齢者虐待防止法に準ずる対応」を行って
いる。

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