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15参考資料2-5 百日せきワクチン ファクトシート 平成 29(2017)年 2 月 10 日 (35 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000192554_00024.html |
出典情報 | 厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会(第49回 10/4)《厚生労働省》 |
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ラメータ設定や各種前提条件が一定ではなく、これらの設定は国や時代によって異なる
ものと考えられることから、日本の現状を踏まえた費用対効果に関する検討が必要と考
えられる。
(6) 諸外国の導入状況
2014 年に発行された WHO の百日せき含有ワクチン専門家会議資料
126)
によると、調
査された国では、青年・成人に対する百日咳成分を含むワクチンについては、多くの国で
行われており、その全てで Tdap が使用されていた。諸外国における百日せき含有ワクチ
ンの接種スケジュール、接種回数、使用するワクチンの種類を示す(表12)。米国で
の接種状況の詳細は、海外での疫学情報の項を参照のこと(15-17 頁)。
表12.
諸外国における百日せき含有ワクチンの接種スケジュール、回数とワクチン
の種類(文献 127 より引用抜粋・翻訳)
国名
初回接種 (月齢)
小児/青年・成人 追加接種 (年齢)
オーストラリア
2,4,6 か月
4 歳 (DTaP) + 11〜17 歳 (Tdap)
カナダ
2,4,6 か月+ 18 か月
4 歳 (DTaP) + 12〜16 歳 (Tdap)
デンマーク
3,5,12 か月
5 歳 (単価 aP)
フランス
2,4,11 か月
6 歳 (2 価 あるいは 3 価 aP)
ドイツ
2,3,4 か月 + 11〜14 か月
5〜6 歳 (aP) + 成人 (Tdap)
メキシコ
2,4,6 か月 + 18 か月(aP を含む 4 歳 (DTaP)
5 価混合ワクチン)
ノルウェー
3,5,12 か月 (Infanrix-ポリオ)
7〜8 歳 + 15 歳 (Tdap)
シンガポール
3,4,5 か月 + 18 か月
10〜11 歳 (Tdap)
(DTaP-IPV-Hib)
英国
2.3.4 か月 (DTaP)
就学前 (Tdap)
米国
2,4,6 か 月 + 15 〜 18 か 月 4 〜 6 歳 (DTaP) + 11 〜 12 歳
(DTaP)
(Tdap)
妊婦への接種に関しては、英国ですでに高い接種率が達成され、高い効果(vaccine
effectiveness : VE(ワクチン効果)=90%)が報告されている 106,128)。また、ニュージー
ランドでは妊娠 28〜38 週に Tdap を接種した妊婦から生まれた新生児約 400 人を 1 年間
追跡したが、観察期間中地域で百日咳が流行していたにも関わらず、百日咳に罹患した
乳児はおらず、また、出生時、健診時に異常は認められなかった、と報告された 106)。
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ものと考えられることから、日本の現状を踏まえた費用対効果に関する検討が必要と考
えられる。
(6) 諸外国の導入状況
2014 年に発行された WHO の百日せき含有ワクチン専門家会議資料
126)
によると、調
査された国では、青年・成人に対する百日咳成分を含むワクチンについては、多くの国で
行われており、その全てで Tdap が使用されていた。諸外国における百日せき含有ワクチ
ンの接種スケジュール、接種回数、使用するワクチンの種類を示す(表12)。米国で
の接種状況の詳細は、海外での疫学情報の項を参照のこと(15-17 頁)。
表12.
諸外国における百日せき含有ワクチンの接種スケジュール、回数とワクチン
の種類(文献 127 より引用抜粋・翻訳)
国名
初回接種 (月齢)
小児/青年・成人 追加接種 (年齢)
オーストラリア
2,4,6 か月
4 歳 (DTaP) + 11〜17 歳 (Tdap)
カナダ
2,4,6 か月+ 18 か月
4 歳 (DTaP) + 12〜16 歳 (Tdap)
デンマーク
3,5,12 か月
5 歳 (単価 aP)
フランス
2,4,11 か月
6 歳 (2 価 あるいは 3 価 aP)
ドイツ
2,3,4 か月 + 11〜14 か月
5〜6 歳 (aP) + 成人 (Tdap)
メキシコ
2,4,6 か月 + 18 か月(aP を含む 4 歳 (DTaP)
5 価混合ワクチン)
ノルウェー
3,5,12 か月 (Infanrix-ポリオ)
7〜8 歳 + 15 歳 (Tdap)
シンガポール
3,4,5 か月 + 18 か月
10〜11 歳 (Tdap)
(DTaP-IPV-Hib)
英国
2.3.4 か月 (DTaP)
就学前 (Tdap)
米国
2,4,6 か 月 + 15 〜 18 か 月 4 〜 6 歳 (DTaP) + 11 〜 12 歳
(DTaP)
(Tdap)
妊婦への接種に関しては、英国ですでに高い接種率が達成され、高い効果(vaccine
effectiveness : VE(ワクチン効果)=90%)が報告されている 106,128)。また、ニュージー
ランドでは妊娠 28〜38 週に Tdap を接種した妊婦から生まれた新生児約 400 人を 1 年間
追跡したが、観察期間中地域で百日咳が流行していたにも関わらず、百日咳に罹患した
乳児はおらず、また、出生時、健診時に異常は認められなかった、と報告された 106)。
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